第3話 ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!
「下半身に血液溜めすぎ」
!?!?
「な、何を言ってるんですかね?」
「何そんな事で動揺してんのよ。アンタもしかして…」
「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!」
「まだ何にも言ってないわよ…」
しまった!早計だったか!
「はぁ…そんな事より横にしてくれるんでしょ?早く部屋に連れてってよ」
「あ、はい、そうでしたね」
ふう、やれやれ墓穴を掘っちまったぜ…。
―――――
「へぇ、男の部屋にしては綺麗なのね」
「他の人とかどうなんですか?」
「いや知らない、予想」
予想って…
「そんな事どうでも良いわ布団借りるわよ」
「それは構いませんが、その…汚いと言いましょうか…何と…言いましょうか…」
人間の産まれる所であり死ぬ所である神聖なる布団を汚されては流石のおっぱいでも許せないかな。
「ああ大丈夫、汚いのには慣れてるから。おやす…み」
途端、布団を正面に立っていたおっぱいが膝を崩して布団に倒れた。
よく崩れるなこのおっぱいは。
さて、俺の布団が汚いのか自身の状態を見て汚いと言ったのか、とてつもなく気になる。
後者は別に良いが、前者に関しては完全に異議を唱えたいぞ!その布団は昨日洗ったばかりだ!態々知りもしないおっぱいの為に貸してやってんだ!感謝しろよな!
全く…このおっぱいは…。
ん?あれ?おっぱい…?
「このおっぱい何て名前だ?」
会ってからドタバタしてて聞きそびれたな…。まあ、明日にでも聞けば良いかな。
さて、俺はどこで寝れば良いんだろう…。