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ラブアタック 完

最終話です、

キーンコーンカーンコーン


やってきました昼休み...!

ちゃちゃっとお弁当を食べ、教室を見渡せば、すでに日笠くんの姿はなかった。もう体育館裏に行ってしまったのかもしれない。待たせるなんて申し訳ないことはできない!急がねば!


体育館裏に向かって全速力で走る。最後の角を曲がり、前方をみればもうそこには既にかっこかわいい日笠くんの姿が。


「ひ、ひがさくっ、はぁ、またせてっ、ごめ、んっ!」


普段全然運動しないのに全速力で走ったせいで、息が整わない。


「あ、如月さん。走ってきてくれたの?そんな急いで来てくれなくてもよかったのに」


「いや、でも日笠くんもう教室いなかったから...」


「あ、うん...、俺はちょっと心の準備...というか、覚悟する時間が欲しくて」


「覚悟?」


日笠くんの相談事は、そんなにも話すのに覚悟が必要なのだろうか。


「如月さん、おれ...」


そう言ってうつむく日笠くん。そのまま5分が経過した。


え、なに、そんなにためらってしまうほど重大な内容!?そんなのを友人にも満たない知人程度の私に話していいんですか日笠くん!?


「ひ、日笠く、」


「好きなやつを諦めて欲しい!!!」


..........

....は?

は?

え?


「は?」


あ、声に出ちゃった。

え、でもどうゆうこと?


「如月さんの、好きな人に対する恋心を捨てて欲しい...です」


今度は幾分か分かり易い説明だったが、やっぱりわけがわからない。

なぜ日笠くんが、私に好きな人がいることを知っているのか、そしてなぜ諦めて欲しいのか。


「なんで...?」


「困る...から」


なんで日笠くんが困るの?、と思った時、私は気付いた。


私は日笠くんが好きだ。その気持ちがばれてしまった...?それが迷惑なのだろうか。私はただ遠くから想ってただけなのに、それさえも許されないの?


「如月さん...」


日笠くんが不安そうな顔で私の名を呼ぶ。その表情を見て、思い知る。そっか、そんなに私の想いは迷惑だったのか。


他でもない本人から想いを否定されて、私はもう泣きそうだった。


「わかっ、た...。ごめんね、諦めるよ...」


必死で泣くのを耐えながら言う。それを聞いた日笠くんは、今までの表情から一変、いつもの...いや、いつも以上のとびきり幸せそうな笑みを見せた。


もう見てられなかった。どうしてそんなに私の想いは迷惑だったのだろうか?私は相当日笠くんに嫌われているらしい。


「わたし、もう行くね」


涙がとうとうこぼれそうになって、それがばれたくなくて、背を向けて走り出した...はずだった


「...え?」


のに、なぜか私の体が動かない。私の右腕を、なぜか日笠くんが掴んでいるからだ。


「ま、まって!!ここからが本題なんだ!」


これ以上何を話すことがあるというのだ。私はもうこれ以上傷付きたくはない。


「はなしてっ!」


「好きだ!」


は?


「ずっと、ずっとずっとずっと、如月さんが好きだった!今はまだ俺のこと好きじゃなくてもいいから、俺と付き合って、ください。そしていつか、俺のこと好きになって...」


懇願するようにそう言われ、固まった。目が点になった。頭がついていかない。


どうゆうこと?


私のこと嫌いなんじゃなかったの?私の想いは迷惑なんじゃなかったの?


「如月さんが他のやつを好きなことは知ってる。でも、 」


「へ?」


いや、好きなのはあなたですけど。もしかして日笠くん、勘違いしてる...?


「お願いだから、俺を好きになって...」


ふわりと体が熱い何かに包まれる。


わたし、日笠くんに抱きしめられてる!?


「ひ、ひがさくっ」


「好き、好きだ...」


聞け!


「私の好きな人は、日笠くんだよ!!」


「やめろ!聞きたくないっ!!.............て、え?」


「何を勘違いしてるのか分からないけど、私の好きな人は日笠くんだよ。好きだよ、日笠くん」


「え、っぁ、え!?だ、だって!手紙にっ!」


「手紙?」


わたし日笠くんに手紙渡したことあったっけ?いや、ない。


「う、ぁっ、う、うれしい。めちゃくちゃ嬉しい。マジ嬉しい。如月さん大好き。マジで好き。俺と付き合って、ください...」


真っ赤な顔で嬉しそうに笑ってる日笠くんが可愛すぎてやばい。こんなかっこいい人が私のこと好きとか信じられない、と言いたいところだが、彼の表情が嘘じゃないとものがたっている。


「うん、喜んで!私も大好きだよ」


はぁ〜幸せすぎる。


「ほんと、夢みたい。如月さんかわいい。好き。好き好き好き好き好き好き好き」


お、おぉぉ。そんなに言われると照れてしまう。


「あ、そうだ。これ、今なら受け取ってくれる?」


「え、なに...、を、、」


そう言ってはにかみながら日笠くんがどこからか取り出した、見覚えのある紙袋。今どこから出したの?って、そこじゃない。

だって、それは


「これ、絶対如月さん...、いや、チカちゃんに似合うと思うんだ。つけてあげる」


そう言って取り出したこれまた見覚えのあるハートのネックレス。


なんか名前呼び照れるね。とか言いながら、スマートに私の首にネックレスをつける彼。


「うん、やっぱり似合う。チカちゃんはセンスもいいよな。あの雑誌の中で、これが1番可愛かった」


「日笠くん...これ、どうしたの?」


「チカちゃんに喜んで欲しくて買った」


褒めて、とばかりに私の腕にすり寄ってくる日笠くん。いつもなら可愛いと思うはずのその行動が、なぜかとても恐ろしい。


「これ、私の靴箱に入れてたのは日笠くん?」


「チカちゃんも俺のこと名前で呼んで」


「答えて!」


「ど、どうしたのチカちゃん。なんで怒ってんの?確かに靴箱に入れてたのは俺だけど...」


日笠くんがスイーツ大王?っていうかストーカー?あの学校1人気の笑顔が素敵な爽やか童顔男子、日笠ヨウがストーカー?


「チカちゃん、これからもよろしくね。俺、がんばって良い大学入って良い会社入ってたくさん稼ぐから。チカちゃんにも子供にも苦労なんてさせないから。あぁ、チカちゃんと俺の子供、可愛いだろうなぁ」


もうなんだかわけがわからない。全てがわけわかめ。


あまりの衝撃に固まってしまった私の体を抱き寄せ、日笠くんは甘く囁いた




「チカちゃん愛してる。死んでもずっと一緒にいようね」





ここまでお読みくださりありがとうございました!評価やブックマークとても励みになります!


日笠くんのキャラがぶれぶれでやばい。一応完結設定にしてますが、たぶん日笠くんサイドや後日談も書く、はず

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