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ストレートアタック


次の…日…、

……

「はぁぁぁぁぁぁぁ………」


依然として存在し続ける紙袋ネックレス。中を見れば、案の定水色の封筒てがみ。紙袋をそのままに、封筒だけを取り出し乱雑に鞄に入れる。






もはや習慣となった放課後居残り。

封筒を取り出し中を見る。


『好きです』


な に が ?

手紙にはたったそれだけしか書いてない。え?なにが?何が好きなわけ?お菓子?アクセサリー?…私…?…もしかしてこれはラブレターなるものなのか…?生まれて初めて貰ったラブレターがこれって、なんか虚しい。せめて主語を書けよ。そしてあなたはダレデスカ。


もはや、初めてラブレターを貰ったという感動、嬉しさ、照れ、そんなものは一切ない。うつろな目でソレをボーっと眺める。


スイーツ大王は一体何がしたいのだろうか。贈り物や告白はしてくるのに、自分の正体は明かさない。貢ぎたいだけとか?わけわからん。


『あなたが誰なのか分かりませんし、告白されても戸惑いしかありません。あと私、好きな人いるのであなたの気持ちには答えられません。ネックレス持って帰ってください』


なんか対応が雑だ。まぁいいや。帰ろう。


今日は日笠くんは来なかった。



次の日。


「!!!!」


もはやあきらめ気味に開いた靴箱には、なんと、なにもなかった。いや、靴はあるけど。

なんと、スイーツ大王はやっとあきらめてくれたらしい。万歳!


「おはようチカ~」


「あ!おはようユウコ!!!」


「お、おう…。なんか今日元気だね」


「うん!久しぶりにすがすがしい気持ちだよ!」


「そっか。そりゃよかった」


悩みの種が過ぎ去ってスッキリした。なんか過ぎ去ってみるとこれもある意味良い思い出のように思えてきた。そっか…、なんか今更だけど私告白されたんだよなぁ…。昨日は嬉しさなんて一ミリもなかったけど、今はちょっとうれしく感じる。


そんな感傷に浸っていると、突然肩をポンと叩かれた。


「如月さん、おはよ」


う、うぉお!?日笠くん!?今日も朝からわんこフェイスが輝いてる。はぁ…、やっぱ日笠くんかっこいい…かわいい…。


「き、如月さん…」


あ、やばい、挨拶返し忘れてた。緊張しながらも、慌てておはようと返す。


「うん。あの、さ…今日…、その…」


日笠くんの様子が変だ。いつも笑顔で堂々としているのに、今はなんだか不安そうな、緊張しているような感じがする。どうしたんだろう。


「今日、も…放課後、残る?」


「え、ううん。今日は用事ないから…」


スイーツ大王との文通(?)も終わったしね。


「そ、そっか…。じゃあ昼休み、ちょっと話せないかな。体育館裏で」


「え…!?」


こ、このセリフ!この雰囲気!もしや…!告白…!?

…なんて浮かれたりはしない。期待するだけ無駄。日笠くんが私を好きとかありえん。でも、だとしたらなんで?体育館裏って言ったらリンチと告白の定番の場所である。リンチ…はない…でしょ…。たぶん。なにか相談事とか?でも私、相談されるほど仲良くないし。あ、でもむしろそこまで仲良くない人の方が相談しやすいとか。


「だ、ダメかな…」


「う、ううん!!!だめじゃない!だめじゃないよ!!昼休みに体育館裏ね!?オッケーオッケーベリーオッケー!」


「よかった…。じゃあ待ってるね」


はっ…もしかして、これを機に日笠くんと仲良くなれるんじゃ…!?いや、なる!なってやる!日笠くんの悩みを解決して、日笠くんをメロメロにしてやるんじゃー!!


去って行く日笠くんの背中を見つめながら、私は静かに闘志を燃やしたのだった。






次話で完結なはず。すごいみじかくなりそう…

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