二日目 2
風紀委員、学校の風紀を守るための委員会だか国防高校の風紀委員は他の学校とは違い警備などを行ういわば部隊だ、委員は戦闘能力の高い生徒を選抜し男子の高い人気を誇っている。
麻里は自慢気に委員のことを喋っているが和希はもう調べてあったので特に聞く気はなかった。
「……………そういうことで和希君、あといい忘れたけど……ともう一人、一年生の服部公太君もいるはずなんだが、親の都合で早く帰ってしまってね。」
和希は服部と言う名前を聞いたことがある、服部家は代々国防相を牛耳っているつまり影の家である。麻里は和希に服部を会わせたかったのか残念そうに肩をすくめた、そうしている間に全委員が出揃った。
麻里に皆の前で自己紹介をするように言われ自己紹介をした、
「一年生の入山和希です、よろしくお願いします」
すると誰かが、
「入山て入学試験で学年一位のあの入山か?」
麻里は嬉しいそうに
「そうだ彼があの入山和希だ、この委員には校長推薦ではいった。」
すると、お〜という声が聞こえた。
麻里は手を叩き皆を静かにさせた、さすが部隊と呼ばれる委員会なかなかの集団だ。
「それでは早速、一週間後の生徒会選挙の警備について説明する、一年生は初めての仕事だ気を引き締めてやってもらいたい。」
麻里の目は今までの目とは違い本気だ。
生徒会選挙、今でも残っている一大イベント今年一年間の学校のあり方が決まる大事な行事だ、二、三年の生徒会は決まっているが一年生の生徒会が決まっていない、それを決めるための大事な行事だ。
麻里は生徒会選挙の段取りを説明して今日の委員会は終わった。
和希は教室に戻ろうと席を立った瞬間、スピーカーが鳴った
「高校生諸君!私達はそうだな……ジョウカーとでも名乗っておこう、あと言っておくが私達は放送器具をハッキングしているため放送室に行くのはムダだ。」
と言って放送が切れた
和希はなぜ放送が切れたのかわからなかったが、この行動は逆効果だと思った。
すると麻里は驚いたように
「学校の放送管理は何をやっているんだ」
和希は麻里の反応にびっくりした、麻里はじたんだをしていたのだ和希はとても子供みじた行動があるのだと思った
けれど一番の気掛かりはなぜ放送での反抗なのかということだ、わざわざ逆探知しやすい器具にやったのか和希は疑問に思った。
そんなことが起こりながらも今日の委員会は終わった。
家に変えると、麻衣がなんだか選挙の候補の紙を作っていた
「麻衣それは何だ?」
麻衣は自慢げに俺に見せていた
「じゃじゃん、見てみて和希生徒会選挙で使うポスターたよ。」
俺にはただの落書きにしか見えないポスターを見つめながらため息を着いた、幼なじみというほどではないがコイツの絵のセンスはない、いやある意味神級である。
「ま、麻衣これは何の絵なんだ?」
「え、わからないの?全く私の絵だよ、私の!!わからないの?」
ダメだ、今の麻衣は俺の想像をはるかに越える神の域に達したらしい(悪い意味で)
「麻衣言いにくい悔いんだが写真を張り付けるという方法はなかったのか?」
麻衣ははっとした顔で俺を見た。
「何でいってくれなかったのよ〜」
麻衣は半泣き状態で和希を怒鳴り付けた。
「麻衣落ち着け、まだ修正は効くぞそうだ俺が手伝ってあげるから。」
すると麻衣は嬉しそうに笑った。
◇ ◇ ◇
ここは旧中国大使館、今は中国の資本家が買い取り別荘になっている、建物の地下には無数の部屋があり今ではテロリストの日本支部になっている、ここを買い取った資本家はテロリストの協力者であり地下施設を提供したのだ………。
152番室、今ここには数々のコンピューター回線とモニターが設置されている、ここに2人の男がモニターを睨んでいた、
「なかなか日本の電子機械のハッキングは難しいな………」
隣には部下のような青年が立っていた、その青年は顔色を変えないまま答えた
「仕方ありません、皇嵬支部長、日本は何だかんだ動いてますから……」
皇嵬と呼ばれた40代後半の男は、イラついていた
「そんなことでは本部になんて報告すればいいのだ!?彪狐!」
猛虎と呼ばれた少年は残念そうな目で部屋を出ていった。
◇ ◇ ◇
和希は昨日夜中まで散々麻衣の選挙ポスターの制作に費やした、なぜかと言うと麻衣は自分が作った(作ってあげた)ポスターに何だかんだ文句を言いなかなか寝付けなかったのだ、それでも麻衣は和希より早く起き朝食を作っていた
「ヤバい〜、卵焼き焦げちゃった……」
麻衣は焦げた卵焼きを和希の方に見せながら残念そうに呟いた。
「麻衣、せめて朝ぐらい簡単な食事にすればいいんじゃないか、」
「いいの!自分で作った方が楽しいんだから」
「そうか、なら……言いにくいだが、失敗せずにやってくれ。」
麻衣はふて腐れたようにそっぽを向いた。
その後も麻衣の機嫌は治らず生徒会選挙三日前を迎えた、……
◇ ◇ ◇
東京の新宿の裏路地には黒服に身を包んだ集団が行動の時を待っていた。
その中に1人だけ白いスーツに身を包んだ少年(美少年)が指示を出していた、
「いいですか皆さん、今回の任務は日本が所持している超能力の国家秘密情報の収集のために国防大学に潜入したい所ですが残念ながらあそこは警備が厳しい………、そこで、付属高校を狙います目標はそう、東京の付属高校をね……」
ニヤリと笑い暗闇に消えていった
◇ ◇ ◇
放課後、和希達(友彦と有吾)は生徒会選挙の準備に精を出していた、友彦と有吾は和希の手伝いと言うと名目で生徒会に捕まったのだ。
「なんなんだ全く、和希のお陰で生徒会選挙の準備をするなんてな、まぁ〜家に帰ってもやることはないが。」
ハァ〜、とため息をつきながら有吾は作業を進める。
「いいじゃないか有吾、委員会に入っていない有吾が、こんな珍しい事が出来たんだから。」
友彦は穏やかに作業を進めているがそれだと終わりそうにないと思ったが、楽しいそうに作業をしているので止めた。
そのあとも、作業を続け友彦のお陰で2時間も予定よりもかかってしまった。
俺たち3人は明日に向けて早く帰ることにした、影では何が起こっているかも知らずに………