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脇役謳歌~できそこないヒーロー  作者: uda
2*鬼と祓い屋の物語*
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お悩み相談会

*鬼と祓い屋の物語 12*



*脇役・六原のおはなし*


 鬼の襲撃から次の日。

 天野達、専門家の話し合いの結果。少女を助けにいく為、向こうの本拠地に行くのに必要な入口となる門を用意するため二日いるとの事であった。


 六原、月島は高峰からカグラの救出が決まり次第連絡するのでそれまで普段通り過ごしてください。と言われているので特に怪我もしていない六原は学園にいつものように通い。特に変わった事もなく下校していたが、


「って、事があったんですよぉ」


 気が付けば、木製のテーブルに突っ伏して、六原は今にも泣きそうな声を上げていた。

 周囲には顧客にリラックスしてもらう為か、古びたアンティークが並べられ、天井には傘を被ったランプが各テーブルの上に吊るされ、幾つもの小さなステンドグラスから差し込む日の光と共に幻想的な雰囲気を醸し出していた。

 喫茶店内で愚痴を漏らされていた六原の正面に座る和服の女性は口に手を当て、のんびりと驚いていた。


「まぁ、それは大変ね」

「智代さんはどう思いますか」


 顔を上げ、涙目になりながら問う六原に、智代と言われた女性、針沼麗二の妻である針沼智代はしばらく考えてから答えた。


「ん~そうね。私としてはやはりそういう裏でコソコソしているのは、あまり男らしいとは」

「ですよねぇ」


 うわぁぁああ。と言いながら再びテーブルに突っ伏す六原に智代は困ったように呟いた。


「あらあら……元気を出してください」


 喫茶店シロガネ堂。駅前の周囲に佇む喫茶店である中でも隠れ家の様に他の建物に潜む様に建てられている事が印象的な喫茶店であった。


 そして、以前月島のいた世界で、彼女と敵対関係であった、魔法の国に使えている者達の拠点の一つでもあった。


「お客様。店内でハ、お静かニお願いしマス」


 声を掛けられ、六原は顔を上げる。

そこには少しアクセントのずれた言葉と共にいつの間に来ていたのか六原達の座る席の前にメイド服を着こんだ少女が現れていた。


「ちょうどいいや、レイさんも聞いてくださいよ。実は、」

「結構でス」


 再び愚痴をこぼそうとしている六原の言葉の途中で、レイと呼ばれた月島のいた魔法の世界からやってきた少女はきっぱりと否定の言葉を述べる。


「あんなに大声で話していたノデ、全部聞こえていマス」


――うわぁ、恥ずかしいわぁ。


 何と言っていいのか分かるず、へらへらと笑いながら、六原は頭を掻いた。


 嘆いていたのはもちろん月島の事であった。

 今日一日月島と連絡を取っていない。学園で一つ上の学年の不破に聞いた所、月島に天野の事も、お前が何を考えていたかも大体伝えたと聞かされた。


 その間、月島が六原のクラスに会いに来たらしかったが、タイミングが悪かったのと、何故か月島と会うのを六原が恥ずかしいと感じた為、結局、今に至るまで月島と会わず、六原はそのまま帰路に着いたのであった。


 そして、どんな顔であったらいいのだろうな。やはり、謝るべき穴の課。どんな言葉で。等と帰り道を歩きながら考えていると、駅前に来た所で六原は声をかけられた。振り向けばソレは針沼の奥さん、百代であった。


 顔色が悪かったらしく、何かあるなら相談に乗りますよ。と訊ねる買い物帰りの百代の言葉に六原は甘え、月島と会う可能性の低い、以前月島を捕らえる使命を受けていた人が経営する喫茶店を知っていたのでそこに足を運ぶ事にした。


「ですガ、少しぐらいなら聞いテモいいですよ」

「じゃあ、慰めてくださいよ」


 レイがデレたと思い、少し調子に乗った六原は、両手を広げながら飛び込んで来てくれとアピールしする。

 瞬間、六原と月島の間を挟むように大きな影が挟み込んできた。


「おい、コラ」


 ぶっきらぼうな物言いで睨みつけながら間に入ってきた青年は六原にとって見慣れた顔であるクラスメイトであった。

 六原にとっては友人であるが、月島にとっては以前本気で殺し合う程の敵対関係であった辰野 昴はこの喫茶店の制服であるギャルソンの様な服装をしていた。


「客がいないからってあんまりふざけんな。後、注文の品持ってきたぞ」


 言いながら辰野は左手に乗せたトレーからは独特の香りの湯気を放つコーヒーやデザート皿に見栄え良く並べられたロールケーキなどがあった。


「お待たせしました。ご注文のホットコーヒーとアイスカフェオレ、それとロールケーキセット二つになります」


 手慣れた動作でコースターやカップ、フォーク等を席に並べる辰野の動作を百代は微笑みながら見ていたが、六原は口元を歪め辰野の顔をじっと見ていた。


「……なんだよ」

「いや、いつも思うが辰野マジで似合わねぇなと……」


 真顔で言う六原の言葉に辰野は動じることなくトレーに乗せていたモノを全てテーブルに置き、一礼した後、素早く六原の胸ぐらをつかみ上げた。


「テメェ!」


「ちょ、ごめんって。ブレイク! ブレイク!」


 辰野の睨みによる一喝で、思わず腰がすくみ、六原は完全に萎縮している様子だが、口は止まることはなかった。


「けど、辰野の場合。喫茶店より、居酒屋の方が似合うと……」

「やっぱ、喧嘩売ってんだろ」


――だって、お前のバイトって想像できるのが林業や大工っていう力仕事だろうが。しかし、嗚呼、やばい、このままだと殴られるのは必至かぁ。


「お二人とも落ち着いてください」

「ほら、こちらの女性もこう言っているわけだし、まずはその振りかぶっている物を下ろしてくれないかなぁ」

「テメェが言うんじゃねぇよ」


 奥歯を噛みしめ辰野は低く唸る。

 諦め、殴られるしかないか。と冷や汗を掻きそうになっている六原の横でメイド姿のレイは淡々とした口調で言う。


「キチンとトレーの物を全てテーブルに置くまで耐えた事は褒めマスガ」


 メイドは腕を振る。どこに隠していたのかその手の中には小型のナイフが取り出されていた。

 百代はソレを見ながら「まぁ、マジックですか」とすこし驚いた後、手を合わせて上品に微笑んでいた。


 ナイフを指先でクルクルと回転させながらレイは声のトーンを落として語る。


「デスが、今、他の客がいないのを良い事に暴れまわるナラ、私がお仕置きをしますよ」


――お仕置き。何それ、御褒美ですか?


 心がおどりかけた六原に対し、お仕置きという言葉に何故か一瞬辰野の腕がピクリと反応した。そして、不思議に思っている六原を余所に掴まれた胸ぐらはゆっくりと離された。


「い、命拾いしたな」


 それはどっちの意味だろう。


「マッタク」

「六原君には愉快なお友達がたくさんいるのね」


 これでもまともな方なんです。

 微笑ましく目の前の光景を眺めながら、百代は片手でソーサーを持ち上げ、カップを持つと上品にコーヒーを少しだけ飲む。


――似合っているなぁ。多分、月島とかも似合うだろうなぁ。


 等と考えていると未だ席から離れずにいた辰野が問いかける。


「おい、六原。この女性は……」

「あれ、レイさんから聞いていないのか」

「辰野様ハ、その時裏の整理をしていましたノデ……」


 実は結構暇じゃないのかこの二人。

 未だに席を離れない二人を見て、会話を続けてもいいものかと思っていたが別に良いかと改めて考え直し、席に置かれたアイスカフェオレにストローを突き刺し、一口飲むと、六原は辰野に百代を紹介する。


「えーと、どうせバレるから先に言うけど、元レギオン『レムレス』部隊の隊長、こちらの世界では針沼 麗二の嫁さん、百代です」

「はじめまして、辰野さん。麗二の妻の百代です」


 愛想良くあいさつをする百代の視線の先にいる辰野は目を少し見開き、驚いているようであった。

 先ほどレイに紹介した時と同じ反応であったが、まぁ、仕方がない。

 第一印象が見るからに悪巧みしていそうな人が目の前にいる上品で優しそうな女性と結婚しているのなら誰だって驚くだろう。


「……え?針沼、レムレスって。それより、アイツ結婚してんのかよ」

「嗚呼、信じられない事にな」

「それより、オレの名前を知っているってことは」


 ちらりと六原を辰野は横目で見る、何を訊ねたいか六原も分かったので先に答える事にした。


「勝手だけど、お前のことはもう教えているから」


 そうじゃないとさすがにこんな所に連れて来なかった。

 経つのは六波羅の答えを詳しく聞かず全てわかったように頷いた。


「……そうか」

「辰野さん」


 短く答える辰野に向かい、百代はゆっくりと立ち上がると深々と頭を下げた。


「全てを水に流す事はできません。ですが、どうか、あの方たちを憎まないで上げてくれませんか」


 レイに言った時と同様なセリフを言う百代。スグに「エエ、大丈夫ですヨ」と言ったレイの時に対して、辰野はジッと百代を見ると、


「そうか良かった。こちらの世界で幸せそうなら……」


 小さく嬉しそうに辰野は笑った。


 

 その目の前の和解する二人の様子に心底良かったと思った。

 そして、ひと悶着起きなかった事にほっと安堵し、一息つく為、目の前に置かれたロールケーキを口に含んだ。

 生クリームとチョコの二種類をそれぞれ一カット皿の上に置かれたロールケーキをフォークでつまみながら口に含む。

 ほんのりとしたまろやかな甘みがスポンジとクリームの味が口内に広がる。


――良かったわぁ。もしこれで、百代さんのような良識ある女性に酷い事をいったらリアルファイトを仕掛けたようとしていたよ。


 ありがとうと言いながら席に座った百代は安堵したようにコーヒーに口をつけた。


「さすが、辰野。格好良かったぞ」


 茶化すようにいう六原に辰野は真面目に返す。


「元敵とはいえ、顔見知りの月島達が元気なのは良い事だろうが」

「……」


 ぶっきらぼうな物言いだが、そのまっすぐな返答に茶化した自分が逆ずかしくなる。というかこれ以上カッコいいセリフをいうのは正直やめてほしい。


 とはいえ、茶化したことに対しては内心反省する六原を余所に辰野がそう言えばと六原に言いながら訊ねてくる。


「魔女は、いや、月島はアレからどうなった。レイに戦わなくてもいいとしかオレは聞いていないんだが」

「そうだねぇ」


――そういえば、デートの相談をした際に、言うのを忘れていたな。てっきり知っているものだと思っていたんだけどね。


 先月の戦いの後、六原は月島の話と自分で調べた情報をまとめあげ、すぐさま答える。


「レジスタンス『レギオン』は姉とお前の活躍で完全崩壊。あちらの、魔法の世界の国王に対してに姉が国を救ったお礼として、この事件の発端となった魔法を使えるか、使えないかでの差別化が原因だと国王に認めさせたってところまでは知っているか」

「まぁな。隣にいたんであのジジイに頭を下げさせた光景はよく覚えているよ」


 じゃあ、あとの説明は簡単だと六原は思った。


「非を認めたので。その後に向けての法の改正を提案したあと、姉はうまい具合に月島や針沼たちといった異世界にいる者たちに対して、永久に国内だけではなく魔法の世界に入らせないという国外追放で手を打ったらしいよ。ですよね、百代さん」

「ええ、私もそう主人から聞かされました」


 百代に同意を求めるとすんなりと彼女は認めてくれた。


「そうか。なら、また会うかもしれねぇな」

「その時は仲良くしてくれるとうれしいね」


 小さく舌打ちをした辰野は仕方ねぇかと言う。


「努力しよう……しかし、また、嫉妬するんじゃねぇのか」

「天野みたいな事してないから、多分大丈夫。きっと、うん」

「最後にヘタレたので、信用できないデスネ」


 レイさんの評価は厳しいねぇ。と言いながら六原はヘラヘラと笑う。


 カチャンという音がした。見れば六原と辰野が話している間に食べていたのか、百代の前に置かれていた皿の上のロールケーキは綺麗に食べられていた。


 百代はコーヒーを一口ほど飲むと落ち着き払った様子でカップをソーサーの上に置いた後、口を開いた。

 

「では、そろそろ話がズレているので戻しましょうか」

「……嗚呼、すっかり忘れていた。さて、本当にどうしようかねぇ」


 先程よりは落ち着いたものの結局月島とどうやって会えばいいのか解決していない。六原はため息混じりにストローを咥えた。


「話は聞こえていたが、テメェが悪い。自分でなんとかしろよ」

「そんなこと言わずに一緒に考えてくれませんか。デートのことを相談した時もさ、ほら、一緒にゲームやった仲じゃないか」

「ゲーム……ですカ?」


 六原の言葉に反応したレイは鋭い目で六原と辰野を交互に見る。


――おいおい、一緒にデート前の予行練習でお前の持っているメイドさんばかり出てくるにギャルゲーをやった事をレイさんに言っていないなんてねぇ。……良いじゃないか、オレとっては。良いネタになるじゃないか。


 口端を歪め、笑みを浮かべる六原は辰野を見ると、辰野は悔しそうに小さく舌打ちをした。


「じ、人生ゲームだ。レイさん。人生ゲーム。しゃーねぇな、客が来るまでの少しだけなら考えてやる」

「ありがとうございますねぇ」


 未だ疑わしい視線を送るレイの視線を受け流し、六原は語る。


「ではでは、第一回六原と月島仲直り作戦会議を始めようぜい」

「ネームセンスが古い気がするが……」

「べ、別にいいじゃないかよ。で、お題はオレが天野さんに嫉妬して、裏でこそこそ暗躍していたら、月島にやる気がないと見られて失望された挙句、オレが嫉妬していたという恥ずかしい想いもバレ、非常に顔を合わせづらいのですがどうすればいいのでしょうか」

「普通に月島さんに謝るというのはダメなのですか」

「いや、なんかカッコ悪いじゃん」


 言った瞬間、なぜか冷たい視線が突き刺さっているように六原は感じた。


「辰野様。コノ人ダメです」

「冗談ですよ。そんなに早々見限らないでくださいよ。まぁ、謝ることは当たり前だとしてもこう許してもらえたり、後で気まずくならないように、何か気の利いたセルフとかないですかね」


 少し考えながらレイが今度は意見を出した。


「デハ、いっそ『好きだ』と告白すれバ良いのデハ」

「え゛!」


 不意に言われた言葉に顔が少し熱くなるのを六原は感じた。

 少し慌てながら六原は言い返す。


「ほ、ほら。今は、その、彼女にとってのヒーローでいたいんで、何というかそういう関係にはね。ははは……」

「ヘタレ、ですネェ……」


 ため息混じりにレイは呆れたように言い放った。なぜか彼女の視線は六原を見たあと辰野を追うように見つめた。

 同じような口調で辰野も同意した。


「まったくだな」


 辰野のセリフに何か言いたそうに横目で見ているレイ。彼女の内心をなんとなく六波羅は理解していたが、辰野の方は彼女の視線にも気が付いていないようであった。


「これならどうだ」


 良い意見が思い浮かんだのか辰野は声を上げる。


「メイド服を着せれば……」

「……レイさん。お願いします」

「ドッせい!」


 隣に立つ辰野の頬をレイの真っ直ぐに放った掌底がヒットした。鈍い音がしたが辰野はその場に崩れ落ちることもなく、その場で何とか踏みとどまった。


「ヨク耐えましたね」

「ふっ、これでも貴方に鍛えられていますから。この程度どうってことはないな」

「……なら、次ハ、本気でやりますヨ」


 トレーを持っていない、掌底を放った右手をゆっくりと拳に変え、握りしめた。


「気をつけます。ホントすません」


 意外な程、素直に辰野は頭を下げていたそのコントのような光景に六原はつい溜息が漏れる。


「はいはい、コント。コント」

「面白いですね」


 懐が広いのか、六原的にはうらやましくなる先ほどの出来事に対しても百代はニコニコとみてると心が安らぐような笑みを浮かべ続けていた。


「百代さん。何か、意見ないですかねぇ」


 そうですね。百代は少し考える仕草をしながら口を開いた。



「悩んでいるのは月島さんも同じはずです。なので、あなたの方から隠していたことを素直に認め、謝る。そして、誠意を見せるべきでしょう」

「どう言えばいいんだろうねぇ」


 優しそうに微笑みながら百代は六原に語る。


「その為の月島さんに言う言葉。それは私なんかより彼女のことをよく知る六原君の方がきっといい言葉を思い浮かぶはずですよ」


 できるかなぁ。と少し目を伏せ不安な顔をする六原をまっすぐ見据え百代は説く。


「大丈夫。必死に彼女のことを思っていての誤解ですから。私から言えることはお互いの思いをきちんと理解して、信頼するようにしていくことが重要ですよ」

「「「おおお……」」」


 言い終わった百代の話に思わず感嘆の声を上げ、残りの三人は拍手をした。


「ご参考程度にしてくださいね」


 百代はあくまでも意見の一つだといったが、すでに六原の中ではその言葉で覚悟と方針は決まった。

 あとはセリフを考えるだけである。


「いやぁ、本当に相談に乗ってくれて助かりましたよ。さすが、速攻で針沼と結婚までいった百代さんに相談して良かったですよ」

「あら、照れます」


 ほほに両手を当てて照れる百夜に立っているレイがおずおずと訊ねた。


「アノ、素朴な疑問なんですガ、百代さんはどうやってあの堅物を落としたんデスカ」


 素朴な疑問であるが、六原もそれは気になっていた。

 いままでに何度か百代と談話していた六原もレイと同じような疑問を思ったが、異性から聞いていいものかと思い、結局聞く機会がなかった。


 続いて、辰野もレイの言葉に援護をかける。


「確かにな。言っちゃ悪いけど、俺の知る限り、針沼がこちらで家庭を持つなんて信じられなかったぞ…」


 突如始まった恋バナトーク。に出歯亀精神で天賞が上がってきた六原は百代を見れば、彼女には珍しく動揺していた。


「えーと、それは、その」


 少し頬を赤らめながら、おずおずと百代は口を開いた。


「ガバっとやって、ブチューてしたら、ころっと……」

「わぉ、アダルトですねぇ」


 横に立つふたりの反応を見れば、何故か辰野は顔を真っ赤にしており、レイはなるほど、いい手ですね。と頷きながら納得していた。


「大胆ナ女性ですね」

「そうだね。とりあえず、出来たら詳しい話をお願いしたいのですがねぇ」

「あ、オ、オレも」

「……私もで」


 その時だけ、六原達は普通の高校生らしく他人の恋話に興味伸身の様子であった。


「あらあら……」


 百代は三人の反応に困ったような声を出したのだった。


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