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清濁金剛!  作者: 楠原 日野
第二章 俺とこいつら、想いの強さと違い
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破文2 力の違いと、俺の想いと

破文2・力の違いと、俺の想いと



 歩きながらも資料と呼ぶには薄っぺらい紙を取出し、昨夜のうちに何度も読んだが再び読み返す。









 正直言えば、不安なのだ。

 このチームとしての初依頼というのもあるが、俺にとってまだ2回目の依頼。

 それになによりも――



「ただの色違いだよな、あの時の奴と」


 資料にある画像は白い犬のように見える。

 見た目がただの犬――初依頼の時に出会った奴らそのままだ。

 恐怖を覚え足がすくみ、傷つく菜緒を見るしかなかったあの時。








 だが。

 これはこれでチャンスだ。幸運と言ってもいい。



「今の俺がどんなものか、よくわかるしな」


 もしかして小野先生もそのつもりで回してくれたんだろうか。






 んなはずないか。



 ザシザシザシザシザシ――



 複数の足音が聞こえてきた。

 校舎の影からこそっと校庭を覗き込む。






 いた。




 誰もいない校庭で走り回る白い犬達。

 その目が光り輝いていなければ犬はやはり庭駆けまわるものなのだなぁと、少し和んでしまっていたかもしれない。

 だけど奴らの牙と、その恐怖は覚えている。

 それでも何とか足がすくむことはない。



 まだ。



 高まる動悸を押さえようと、校舎に背を預け天を仰ぎながら深呼吸。



「むしろ舐めきるよりは少しくらいビビった方が、丁度いいのかも」


 苦笑するだけの余裕はある自分にそう言い聞かせ、目を開けた。





 その刹那、視界の端に何かがうごめく気配。





 ガギィィィ!



 お互いの鼻面が掠める。


 刀の鞘で、牙をなんとか受け止めれた。抜く暇こそなかったが、噛みつかれるよりは遥かにましだ――が。





「つっても厳しいけどなっ!」


 受け止めたはいいがその拍子に押し倒されてしまうし、両手で鞘を支えていないと簡単に力負けしてしまう。









 ぶっちゃければ、すでにピンチ。

 いやいやいや、早すぎだろ、俺!

 かっこよくとは言わないが、覚悟を決めた直後にいきなりこんな無様な姿晒すなんて、アホみたいだろ!

 しかも最悪な事に近づいてくる足音が聞こえるし、万事休すって状態。



「すまん、天使か悪魔、どっちか来てくれ!」


「こういう時はティーネちゃんに助けを求めなさーい!」

「どちらでもいいみたいな言い方は、はなはだ失礼ですわよ」



 キュキュンッ!



 2本の光り輝く矢のようなものが、犬型を貫く。

 貫かれた犬は鈍い破裂音と共に霧散、跡形もなく消え去った。

 助かった……



「いきなり無様ですわね」


 上半身を起こすと、まだじゃっかん青い顔をした悪魔がかなり冷ややかな瞳を俺に向けていた。

 返す言葉もございません。



「悪ぃな。助かった」


「あら、こういう時は謝罪ではなく、感謝なのではありませんか?」


 細かいな、案外。

 だけど正論か。



「助かりました、ありがとうございます悪魔さん」


 ちょっとわざとらしい感謝の言葉だが、俺に言わせた事で満足げに悪魔が頷く。



 む、そういえば天使の姿が見えないな。

 少しだけ騒がしい校庭に目を向けると、アホ毛を揺らし、天使が1人で犬達と共に駆け回っていた。

 飛びかかってくる犬に合わせて光の矢を放ち、時には身をひるがえして噛みつきや爪を上手く避けている。

 何となくだけど、前線で活躍するタイプの俺よりも動けている気がしてならない。



「天使1人で、本当に何とかなりそうだな。きっと悪魔の方でも同じことなんだろうけども」


 何気なく呟いたつもりだったが、予想外な事に悪魔は眉根を寄せて口をとがらせた。



「先ほどもそう呼んでましたが、私は確かに悪魔ですが『悪魔さん』などという方ではございません。ゲネスと、ちゃんと名前で呼んでいただけませんかしら?」


「ん、気に障ったか」


「当然ですわ。人を名詞で呼ぶなんて、はなはだ失礼だとお思いになりませんか、人間さん」


 ごもっとも。確かにちょっと嫌かもしれないな。

 でもこうやって悪魔に人の道を説かれるってのは、どうにも変な感じがする――とは言わないでおこう。

 言ったらまた、きっとなんか言われる。

 とにかくまずは謝っておくか。



「すまん、ゲネスさん」


「よろしいですわ――」


 頷こうとしてぴたりと動きが止まる悪……いや、ゲネスさん。

 心なしか頬に一筋の汗が。

 触角も何やらうねっていて、心情を表しているのだとすると何かを思い出そうとしている。

 そんな感じか。

 この流れからすると、忘れて出てこないのが気まずいのはただ1つ。



「柴野。柴野 透だ」


「よろしいですわ、柴野さん」


 人が親切に教えたのに、今思い出しましたよ風な言い方だなぁ。





 まあいいさ。

 校庭に目を向け、天使を眺める――おっと、ティーネさんって呼ぶようにしないと怒るかもしれない。

 今しがた注意されたばかりだし。

 どうにも他人行儀な接し方が、癖になってるな。

 ティーネさんと犬達はだいぶ動き回ったのか、校庭の雪はずいぶん踏み荒らされ、見た感じティーネさんの息があがっている気がする。

 いや、あがってるのは確かか。

 そもそもこいつら魔法職というか、後衛型だろ?

 身体能力はたいしたもんだったけど、体力まではそうでもないのだろう。



「ま、やっぱり任せっぱなしはよくないよな」


 屈伸をして筋肉をほぐす――とみせかけて、実は足が動くかどうかチェック。

 呼吸、よし。

 心拍数、よし。

 足は……動く。

 以前は動かなかった足だが、今回はちゃんと動いてくれる。



「これなら、いける」


 あの時と違ってまるで問題ない。

 むしろなんであの時、あんなに動かなかったのか不思議なくらいだな。

 立ち上がって刀を抜く。



(集中――)



 意識を研ぎ澄ませると、身体から淡い光の粒子がゆらゆらと立ち上る。

 俺達撃退士(ブレイカー)が力を発現させると、こんな感じになるのだ。





 ただ、俺のはちょっとだけ見た目が特殊らしい。

 だからゲネスさんの目が丸くなっているんだろうな。



「貴方のは変わってらっしゃいますね。光の粒子は普通ですが、黒い粒子も混ざってらっしゃるなんて」


 そうなのだ。

 あまり目立ちはしないほどわずかではあるが、時折光の粒子に混じって黒い粒子も混ざっている。

 普通は黒い粒子など、ないらしい。

 まあこの力そのものが発見されてからまだ間もなく、ただ単純に解明しきれていないだけかもしれない。



「よく言われるよ。でも違うのは見た目くらいで、別に特別な何かがあるわけじゃないんだよな」


「そうなのですか。なら期待外れですね」


 何を期待していたのかはわからんが、手厳しいなぁ。

 と、いかんいかん。



「そろそろティーネさんの力になんないと」


「天使など放っておけばよいのです」


 つんと澄ました顔のゲネスさん。触角も安定していて、心の底からそう思っているという事なのだろう。

 だがそういうわけにはいかない。



「放っておくわけにはいかないさ」


「チームだから、ですか」


「いや」


 あれ、否定の言葉がそんなに意外だったか?

 首をかしげるからには。



「ではなぜですか?」


「そりゃあ、女性だからだ。1人で無理そうなら、天使も悪魔も人間も関係なく、どこの誰でも俺は助けるよ」


 あ、その表情はよく見るぞ。呆れ顔だ。

 いやまあ、この信念は理由とか経緯を知らなければそんなもんだよな。



「女好きと言われても仕方ありませんわね」


「女性の味方をするって決めただけなんだがな。

 とにかく後だ。今行く、ティーネさん!」


 話はそこで打ち切り、もはや目に見えて足がふらついているティーネさんのもとに向かって走っていく。




 いかん、本当に話し過ぎたか!




「あとちょっと、ティーネちゃんふぁいとぉー……ととっ!」


 振り返ろうとして足がもつれたのか、その場にぺたんと座り込んでしまった。

 その間にも迫りくる犬達。

 飛びかかる犬。顔をそむけ、きつく目を閉じるティーネさん。



「間に合えぇぇっ!」


 世界が歪み、時間の流れが遅くなる。

 いや、遅く感じるだけだ。



 ズジャッ!



 地面を抉りながら駆け抜け、爆発的な加速で一気に距離を詰めると左腕を伸ばした。



「ぐぅ……」


 牙が肉に刺さる感触。

 声を漏らし顔をしかめ、耐えた。

 鋭い痛みが背中を走るが、変な話、思った以上に痛くはなかった。

 というより刺さってはいるが、それほど深くない気がする。

 自分の力に応じてこのオーラが身体を護ってくれるとか習ったけど、なるほどね。



「っふ!」


 鯉口を切リ刀を振って鞘を投げ捨てると、噛みついている犬の腹に突き立てねじる。

 顎の力が緩んだ隙をついて左腕を振りほどき、刀を両手で支え上に斬り上げた。

 犬が霧散する。



「やっぱり、あの時の菜緒ほどは酷くないか」


 噛まれた跡を見ると、服に小さな穴が少し開いていて血が軽くにじんでいる。

 まさしく野良犬に噛まれたレベルだ。

 これならそれほど支障はない。



「やれる!」


 飛びかかってくる犬を払い落とすように斬りつける。

 時には肘打ちを犬の横っ面に叩き込み、斬れる奴は斬るし、そうでないのは蹴りつけて距離を離す。

 そんな単純な動作だというのに、嬉しくてたまらなかった。



「後ろぉ!」


 後ろ!?

 反射的に振り返った。

 犬が口を開けて飛びこんできたのが見えたが、すでに近すぎる――そう思ったら自然と左腕を突き出していた。



 キュンッ!



 噛ませるための行動をとっさにとれる自分に少し驚いたが、それ以上に目の前で光の矢に貫かれ霧散した事に驚いた。

 矢の飛んできたほうへ目を向けると、ゲネスさんが右腕を突き出したままゆっくりとこっちへと歩いている。

 あの距離でも当てれるのか。結構な精度だな。



「これで、終わり!」


 身を低くし犬の牙をかわすと、その腹に突き立て霧散させた。


 これで全部のはずと。

 立ち上がって見回すがもはや犬の姿はなく、踏み荒らされた校庭があるだけだ。

 数はおそらくあの時とほとんど変わらないだろうから、何とかあの当時の菜緒くらいには追いついたわけか。

 ま、入学して間もない頃と比較してどうするのって話だけど。

 しかもゲネスさんに助けられたりもしたわけだし、まだまだだな。


 いまだ雪の上に座り込み、こちらを呆然と見上げているティーネさんに声をかけた。



「大丈夫だったか、ティーネさん」


 声をかけられハッとすると、慌てて俺から視線をそらす。

 だけどチラチラと俺を――いや、俺の傷跡を見ていた。

 と、そうだな。適当になんか巻いておくか。


「別に助けられなくても、ティーネちゃんは大丈夫だったのにぃ」


「そっか。まあ助けたのは自己満足だ、大丈夫なら問題ないな」


 傷口に応急用のガーゼを巻き、縛るために歯で引っ張りながら答えた。

 ほんの少しだが、白いガーゼが赤い染みを作る。



「……全然そっちのが大丈夫じゃないのに、なんでそこまで頑張るのかな。

 ティーネちゃんよりも全然よわっちいくせしてぇ」


 ふむ。なんで、か。



「まあ確かにお前達よりも全然、弱いかもな。

 だけど強いとか弱い関係なしに、俺は女性の力になると決めたんだ」


 ――小さい頃に見た、大人の女性が泣く姿。

 それを思い返すたびに、あの時立てた誓いを再確認する。

 こんな時、俺の表情を見るたびに菜緒は、「そんな顔しないでよ」なんて言ってくるが、どんな顔をしているのだろうな、俺は。



「だから、俺に護らせてくれ。それが俺の役目だからさ」


 この手の話をしてきた時に菜緒へ向けるのと同じように、なるべく優しげに微笑む努力をする。



「ば、馬鹿じゃないの!」


 完全に顔をそむけてしまったティーネさん。菜緒と同じ反応だ。

 アホ毛が垂れさがり、時折ピンと立っては垂れ下がるを繰り返していた。

 どういう意味合いなんだろう。分析するのが結構楽しくなる。




 にしても、そんなに馬鹿かなぁ……いやまあ、馬鹿なんだろうな。

 菜緒にもちょくちょく言われるが、こればかりはもう仕方ない。俺の生き方だし。



「馬鹿でもいいさ。馬鹿やって今回はティーネさんを助けれたわけだしな」


「……ティーネちゃんか、呼び捨ての方がいいかなぁ」





 うん?





「なに?」


「だからぁ、さんじゃなくてちゃんか呼び捨てのがいいの!」



 怒鳴られてしまった。気難しいな。

 だけどまあ、呼び捨てでいいと言うならそうさせてもらうか。

 やはりさん付けは、呼びにくい感じがするし。



「了解、ティーネ」


 呼び捨てにするとアホ毛がピーンと力強く立ち、すぐにふにゃふにゃとしぼんでいく。

 なんだろうなぁ。

 もう少し付き合いが長くなれば、わかるだろうか。



「くぅ……」



 今呻き声が――



 俺でもなく、ティーネでもない。

 ゲネスさんか?

 

 ゲネスさんが立っているはずの所に視線を向けると、いない。

 いや違う、しゃがんでるだけだ。





 よく見ると足首を押さえている。





 まさか?

 疑念が湧き上がり、俺は自然と駆け出していた。



「ゲネスさん、もしかして怪我したのか?」


 声をかけるが返答は無し。

 だが、見れば一発でわかる。足首から赤い血を流し、白い雪が染まっているのだから。


 周囲の雪が少し踏み荒らされている。どうやら俺が戦っている間、こっちでも何匹か相手にしていたようだ。




 気づかなかった――俺のミスだ。



「ごめん、偉そうな事言ってたくせして護りきれなかった」


「何をおっしゃるのですかね。これは侮っていた私のミスですわ」


 しゃがんで背を向け、頭だけ振り返る。



「とにかくここじゃなんだし、背中貸すよ」


「この程度すぐ治りますわよ。それに多少痛みを我慢すれば、歩けないわけでもないですし」


 すっくと立ち上がるが、顔をしかめありありと無理しているのがわかる。

 傷口は見た感じ、俺よりも深い。

 やはり防御面ではずいぶん脆いみたいだな。




 予想できたのに、護れない距離まで離れてしまった俺のミスだな。やはり。



「我慢して歩くくらいなら、俺が背負う。だからほら」


 来る途中で拾った鞘に納めた刀を雪に突き立て、おんぶの体勢を作る。

 が、やはりなかなか素直には従わない。



「ですから、ご遠慮しますわよ。私は甘やかされる気など毛頭ありませんので」


「よく言うよ。

 俺だって問題なく歩ける程度ならゴメンだけで済ますけど、どう見ても歩くのに支障あるじゃないか。

 甘やかすわけじゃない。本人が無理そうだから手を差し伸べる、ただそれだけだ」


「私が女性だから、ですかね」


 さっきの話はちゃんと聞いてたか。



「そうだな。女性だからこそ甘やかしはしないが、できる限りの手は貸す。それが俺の生き方だからな」


「……よく臆面もなく、そんな言葉が出ますわね」


「ん、なんか恥ずかしい事言ってるか?」


 俺に切り返しに、ゲネスさんはなにやらクスリと笑っていた。




 笑われるところだったかなぁ?




 まあいい。



「いいから、ほら。この体勢でいると案外辛いんだから」


 精神的に。



「しかたありませんわね――それほど私と密着したいなら、そのお願い、聞いてあげますわ」


 そうじゃないし。

 反論する前に、ゲネスさんが俺の背中へ体重を預ける。

 ピッタリと密着し首に腕を回すと、ぎゅうっと力をこめ抱きついてきた。

 ……うん、思ったよりヤバいほど密着しているね。

 ここまで密着されると柔らかい感触を否応なく、意識してしまう。




 あれ、なんか頭の中の菜緒が大激怒してる。



「透さん?」


 と、いかんな。

 意識しないようにと心掛け立ち上がるとより一層、腕に力をこめ、なんとなくわざと押しつけている気がしてならない。

 ――あれ、そういえば今。



「さっきは柴野さんて呼んでなかったか?」


「名前はお嫌ですか?」


 耳元で囁かれると、本気でヤバいな。



挿絵(By みてみん)



「いや、問題ない。むしろ当面の問題というか、できればもう少しだけ離れてもらうと助かるかな、ゲネスさん」


「ゲネス」


 身体を揺さぶり、グリグリ押しつけてくる。

 確定。

 わざとだ。



「ゲネスさん、ではなくゲネスと呼んで下さるなら、少しだけ緩めますわ」


「ゲネスと呼ばせて頂きます。だからもうちょっとだけ、腕の力を抜いてください」


 懇願レベルだよ、ホントに。

 これ以上意識させられると、健全な男子高生としては静まれと念じざるを得ないことになってしまう。

 俺の懇願が通じたのか、ゲネスは腕の力を抜き、肩に手を置いて背中に隙間を作ってくれた。



「これでよろしいかしら、透さん」


「あ、ああ。うん。助かる」


 本当に助かった……

 やや持ちにくいが刀を手に取り、いまだにやってこないティーネへ顔を向けると、なんだかふくれっ面でこっちを睨んでいる。

 何がそんなに面白くないんだかね。

 歩き出すと歩に合わせ、背中の柔らかい感触が当たっては離れるを繰り返す。




 作為的なものを感じるぞ。相手が悪魔なだけに。




 俺の考えてる事がわかったのか、今、クスって笑いやがったし。絶対わざとだ。



 まあこうしてても仕方ない。とにかく移動しよう。

 確か菜緒達も昨日からここに来てるはずだな。

 もう終わってる頃だろうけど、ついでにそっちへ顔出すか。



「寄りたいところあるから、ティーネ、行こう」




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