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3話/
教会~ユリアの部屋~【少女side】
「お前....私の翼が見えないのか!?私は....私は....悪魔だぞ!!」
私は叫んだ。
叫んだので少し体力を消耗してしまったのか、体がガクンと揺れ、ベットに倒れた。
少年は慌てて私の体に触れた。
私は拒否しようとしたが体が動かなかった。
「.....知ってました。その漆黒の翼を見ればわかります」
そう少年は口を開いた。
少年の瞳は悲しいそうな瞳で私の体の傷を優しくタオルで拭いてくれた。
私はそんな少年の瞳はじっと見つめたあと、口を開いた。
「じゃあ、何故助けた。教会ということはお前はキリストに使える者だろう。
私を助けると神に反するんじゃないのか?」
「......それの承知上で貴方を助けました。」
私はイライラしてまた怒号を飛ばしてしまった。
「っ.....お前は馬鹿か!!なぜ私みたいな薄汚れた悪魔などを.....!!」
「........」
「何か喋れ!!黙っててはわからんだろう」
「.....助けたいから.....助けました」
私はその言葉を聞いたとき、頬に何かが伝るがわかった。