2話/悪魔
――――彼は彼女を助けた。それが全ての始まり。
――――彼は罪を犯したことを知らない....
教会~ユリアの部屋~【少女side】
―ここは何処だ...?
私が目を覚ましたところはベットの上だった。多分感触にしてそうだろう。
そしてすごく眩しかった。よく見ると上の照明は少し眩しかった。
するといきなり照明が消え、蝋燭のような明るさになった。
「あ....起きましたか。」
私は誰かに声をかけられた。
私はすぐにその方向を向いた。
其処には金髪で童顔の少年が蝋燭を持っていた。
すると体に激痛が走った。
「っ...」
「まだ、横になっててください」
そう少年私の肩に触れようとした。私はその手を振り払った。
「触れるな!!」
すると少年は少ししゅん、とした顔になり「すいません」と謝った。
「ここは.....何処だ?」
私はまず、気になることを訊いた。もちろん少年のほうは見ていない。
「ここは教会です」
私はその言葉を聞いたとき、息を詰まるかと思った。
「きょ、教会だと!?」
「ええ.....どうしましたか?」
教会....そこは人間が神などに祈りを捧げる、私達にとってはそこは生き地獄みたいなところだ。
「お前....私の翼が見えないのか!?私は....私は....悪魔だぞ!!」