四ツ辻に立つ声
最新エピソード掲載日:2026/02/13
大学生の蒼は、SNSで拡散されている噂を知る。
「夜の四ツ辻で、誰かに名前を呼ばれる」
振り向いた者は、
その日から少しずつ名前が変わっていく。
最初は冗談のようだった。
だがある日、蒼のスマホに通知が届く。
亮太、昨日は中央にいたよね?
亮太?
誰のことだ。
しかし、大学の出席簿に書かれた名前は
いつの間にか「蒼」ではなく「亮太」になっている。
友人も、家族も、違和感なくその名を呼ぶ。
変わっていないのは、自分の記憶だけ。
四ツ辻は人を消さない。
ただ、名前を呼び直す。
そして名前を失った者は、
やがて“何者でもなくなる”。
最後に残るのは、声だけ。
「あなたの名前、なんだっけ?」
「夜の四ツ辻で、誰かに名前を呼ばれる」
振り向いた者は、
その日から少しずつ名前が変わっていく。
最初は冗談のようだった。
だがある日、蒼のスマホに通知が届く。
亮太、昨日は中央にいたよね?
亮太?
誰のことだ。
しかし、大学の出席簿に書かれた名前は
いつの間にか「蒼」ではなく「亮太」になっている。
友人も、家族も、違和感なくその名を呼ぶ。
変わっていないのは、自分の記憶だけ。
四ツ辻は人を消さない。
ただ、名前を呼び直す。
そして名前を失った者は、
やがて“何者でもなくなる”。
最後に残るのは、声だけ。
「あなたの名前、なんだっけ?」