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プロローグ

初投稿です……

まだまだ未熟なので文もおかしな所が多いと思います。

身体中が痺れるように痛い。

あぁ苦しい…あたしこのまま死んじゃうのか…

窓から差し込む月の微かな明かりに照らされながらあたしはこんなことを考えていた。


後悔なんてないはずだった…この選択があの子の心を少しでも救えるなら。

ーーそれでいい。これがきっと正しい。正しいはずだ。


あたしたちは、この世界で孤独だったんだ。あたしたちは弱かった。ただそれだけ。


でもーーこの選択に少しだけわがままを言っていいなら、あたしは幸せになりたい……

あと…1度でいいから恋がしたかった……


この気持ちはきっと後悔とあの子に対する罪悪感だ。

でもあたしは弱いから。

最後までその気持ちに気づかないフリをする。

この選択が正しいと自分に言い聞かせる。


ねぇ神様もしあなたがいるならあたしにもう一度チャンスをちょうだい。あの子も、あたしもただ幸せになりたかったの。あの子にとってこれ以上生きるのが残酷かもしれない。

けど……今度は間違えないから。


「どうか…おねが…い……どう……か」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「お誕生日おめでとう、フィー」

「ありがとうございます。お母様、お父様」


今日私は12歳になった。大好きな家族と食卓を囲みながら食事をする。

私の名前は、フィオナ・アルセイン。アルセイン伯爵家の長女でこの国の王太子殿下の婚約者だ。


「そういえばもう殿下と婚約してから1年も経つな。」

「あら、もう1年も経つのね。子供の成長はあっという間ね。」

「殿下とは上手く行ってるか?」

「はい。レオリック様はとても素敵な方で婚約を結べて本当に幸せです。」


正直上手くいっているかと言われると微妙だ。

ーーだからこれは嘘だ。

王太子レオリック・ルクシオン。

彼ほど完璧な人は居ないと言われてるほどすごいお方。文武両道で眉目秀麗。非の打ち所が探しても見つからない人だ。月に1回のお茶会は義務的なものでしかなくいつもぎこちない。だけど政略婚約なのだからそこに愛を求めちゃいけない。

仲が悪い訳では無いし、きっと大丈夫だと思ってる。先のことは考えすぎずポジティブに生きた方が楽だ。


レオリック様とは、私が10歳に婚約した。

レオリック様と初めて会った時、眉目秀麗という言葉はこの人のためにあるんだと思った。

陽光で輝く金の髪に光の当たり方で銀色にも見える淡い青の瞳。


レオリック様はいつも笑顔だけど、私には何処か冷たく感じるーー


「今年の春にはフィーも学園に入るのよね?」

「あ、はい。入ろうと思っています。」

「フィーにもお友達ができるかしら」


この国には学園がある。12歳から16歳の貴族の子息子女が通う学園がある。私も春から通う予定だ。殿下は今14歳だから私より一足先に学園へ通っている。

友達…か。友達、出来たらいいな。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


ーーーその日の夜

私は不思議な夢を見た。


冷たくて寒いーーここはどこ?

確か私お母様達と一緒に食事を取ってから部屋へ戻って眠りについたはず…

でもここは私の部屋じゃない。

薄暗い空間に窓から月の微かな光が差し込んでいる。初めて見る場所なのに何処か懐かしい感じがするのはなぜ?


「うぅ……くる…し…」

「っ!え? だ、誰なの?」


突然、女性の声がして振り向いたらさっきまでいなかったはずの女性が2人、私の足元に倒れていた。

2人の女性はお互い手を強く握りしめたまま苦しそうにしている。


「な、なんなの…?」


怖い。夜風が肌に当たって肌寒い。これは夢なの?

夢にしてはあまりにも鮮明すぎる。


「痛っ」


急に頭が銅器で殴られたような痛みがしてここで意識を失った。

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