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第九話

今週も月から金の間毎日一話更新します!

「ここ」

少年は指を指す。


「えっ?何もいなくね?」

蒼月は騙されたかと、破裂炎球(ブラストボール)を構える。


少年は破裂炎球(ブラストボール)を見ても慌てずただ一言。

「見てて」


少年が腰のホルスターからグロック17を取り出し、地面を撃つ。


すると泥が盛り上がり、泥で出来た顔が現れる。


うわっ!びっくりした!

蒼月はホラーが苦手である。

なので急に来られたので驚き、尻餅をついた。


「ふふふ」

少年が笑う


「な、なんだよ!こういうの苦手なんだよ!」

蒼月は少し照れくさそうに叫ぶ


「びっくりした?」

少年はいたずらっぽく笑う。


「あぁ!かなりビビったよ!これで満足か?」

蒼月はそっぽを向く


「怒った?」

少年は蒼月を上目遣いで見る。


少年の上目遣いにドギマギするはずもなく、蒼月ため息をつく。

「はぁ、いーや、怒ってない。むしろここに連れてきてくれて感謝してる」


「そっか」

少年は素っ気なさそうにけれども少し笑みを浮かべる。


「んー、でもこまったなぁ。場所がわからないんじゃ倒しようがないな。ちなみに君はどうやって見つけたんだ?」


「超能力だよ。透視(クレヤボヤンス)


「なるほどねぇ・・・。なら俺には使えないからどうしたもんかなぁ」

蒼月は腕を組みうんうんと考える。


「グル組む?」


「グル?」


「うん。僕が見つける。君が倒す」


「ありがたい申し出だけど。俺の超能力弱いけどいいか?」


「いいよ。銃じゃ倒せないし」


「ならグル組むか!」

蒼月は早速パーティ申請を行う。


「名前は(しゅう)?」


「違う」


(めぐる)とか?」


「違う」


「・・・。(あまね)か!」


「そう」


「よろしくな!」


「うん。よろしく。そうげつ・・・?」


「いや、あいるだ。んじゃ、早速頼むわ!」


「分かった」


蒼月は破裂炎球(ブラストボール)を発現させて、いつでも撃てるように構える。


(あまね)透視(クレヤボヤンス)を発動すると緑色の目が透き通るような白色に変わる。


透視(クレヤボヤンス)模倣(コピー)しました。


「12時の方向。30メートル先の地面」

(あまね)が端的に蒼月に指示を出す。


「おっけー」

蒼月が破裂炎球(ブラストボール)を放つと泥が盛り上がり(あやかし)が姿を表す。

現れた泥の(あやかし)に向かって蒼月は何度も破裂炎球(ブラストボール)を放つ。


5発当てたところで泥の塊は形を保てなくなり崩れ落ちる。


「5発か。銃が効かない分、餓鬼より体力は低いみたいだな」

思っていたより早くカタがついたので蒼月は安心する。


「1時の方向50メートル先」

少年は休む暇なく次々と指示を出す。


「あいよっと」

蒼月もそれに従い破裂炎球(ブラストボール)を放つ。


1時間ほどしたところで少年はようやく休憩の申し出をしてきた。


蒼月は10レベなっていた。

二人だと言うのに餓鬼よりも効率がいい。

経験値半々とかになってないのか?


「ねぇ」

蒼月が経験値について考えていると(あまね)が声をかけてくる。


「なんだー?」

蒼月は地面に座り込み返事をする


「泥田坊の場所見えてる?」

(あまね)は目を細めて、蒼月を見つめる。

疑念の目である。


「いやー?見えてないけどなんでだ?」

あの泥の塊のような(あやかし)はETCアイテムの記載では泥田坊という名前らしい


「怪しい」

(あまね)は蒼月に疑いの目を向ける


「ホントだって!」


「ふーん。ならいいけど」

(あまね)は突然泥田坊が湧くエリアへ駆け出す。


蒼月は(あまね)の目の色が変わっていなかった事にすぐに気付く。

透視(クレヤボヤンス)を発動せずに、駆け出すという(あまね)の意味不明な行動に蒼月は焦り、咄嗟に透視(クレヤボヤンス)を発動する。


(あまね)の目の前には泥田坊が集まっている


「おい!やめろ!」

蒼月が叫んだ直後、泥田坊が現れて(あまね)を襲う。


蒼月は破裂炎球(ブラストボール)より早い電撃を放って泥田坊を攻撃する。

泥田坊は電気で痺れ、動けなくなる。

その隙に蒼月はしっかりと振ったAGIを使って(あまね)を捕まえる。


「危ないだろ!何やってんだ!」

蒼月が(あまね)に対して怒鳴ってしまう。


「やっぱり見えてる」


「はっ?」


「泥田坊見えてるでしょ」


「うっ・・・」

蒼月は言葉を詰まらせる。


「なんで?なんで見えるの?」

(あまね)は目を輝かせて蒼月に尋ねる。


「はぁ・・・。俺の超能力は模倣(コピー)。人が戦闘で能力を使ったら模倣(コピー)して使えるようになる。これで満足か?」


「うん」

周は合点が言ったようで頷いていた。


「ごめんね」

(あまね)は感情のこもってない謝罪をする。


「ほんとやめてくれよな、(あまね)がデスペナ食らったら一緒に狩れなくなるだろ」


「なんで?」

(あまね)はキョトンと蒼月を見つめる。


「なんでって何が?」


「一人でも狩れるのに、なんで足手纏いの僕と一緒に狩ってくれるの?」


「なんでって、はぁ・・・」

蒼月はため息をつく。


「オンラインゲームだぜ?誰かと一緒にやってる方が楽しいからに決まってるだろ」

蒼月はニカっと白い歯を見せて笑う。


(あまね)は目を見開き、頬を赤らめる。


「ばか」

俯き蒼月に聞こえないくらい小さな声で呟く。


「ん?なんて?」

蒼月は咄嗟に聞き返す。


「うるさい!狩る!」

(あまね)透視(クレヤボヤンス)を発動して、泥田坊の場所をすぐに指示する。


「なんだよ、もう休憩終わりかよ!しゃあねぇ狩るぞぉぉぉ!」

蒼月は右手に電気を纏い、左手で破裂炎球(ブラストボール)を発動する。


「やっぱできるんだな、これ!」

蒼月は両手で別々の超能力が発動できることにニヤリと笑い、(あまね)に指示された場所の泥田坊に攻撃を放つ


それから1時間近く狩って(あまね)に用事があるとのことなのでグルは解散となった。

念の為フレンドにもなった。


11レベル。

これが早いのか遅いのかはわからないが、割と順調なのでは無いだろうか


蒼月

Lv11

HP 250/250


【VIT 5】

【STR 5】

【DEX 5】

【AGI 30】

【LUK 5】

【PSY 43】


装備

頭 【追放者の頭巾】

体 【追放者の服】

右手 【サイキックリング】

左手 【サイキックリング】

靴 【追放者の草鞋】

装飾品

【無し】

【無し】

【無し】

超能力

模倣Lv1(電撃操作(エレクトロキネシス)破裂炎球(ブラストボール)透視(クレヤボヤンス)



時刻は22時30分。


「んー、俺も疲れたし落ちるかぁ」

オウサカまで戻ってからログアウトする。


「そういえば起きてからなんも食ってなかったなぁ。コンビニ行くかぁ」

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひ「いいね」をよろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、ただよろこびます!

ぜひよろしくお願いします!

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