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パーフェクト・デイ  作者: ミソラ


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 ***


「ぼんやりとしか覚えてないんだけど、最後の方は阿鼻叫喚、地獄絵図よ。起きたらぐったりして最悪な夢! 起きた時めっちゃ疲れてたのよ。」

 はあぁっと頬杖をついてため息をついている。


「へ、へえ。」


「それにしてもスペクタクルだったわあ。」

 

 最近見た夢を語りながら唐揚げを頬張る音葉の前で、私と良平さんは固まっていた。

 

『付き合うことになった? 話を聞かせなさいよ。今度ご飯に行くわよっ。』

 と音葉に無理矢理予定を組まされ、居酒屋で私と良平さんは並んで座らされている。畠中さんは『私も行く!』と喚いていたが、篠原さんに引っ張られてどこかに去って行った。


 根掘り葉掘りなにを聞かれるか戦々恐々としていたが、まさか音葉から夢の話を聞かされるとは。


 夢について私と良平さんの間では『不思議なこともあるもんだねえ』なんてゆるく『前世だったりして』と認定されている。と言っても確信があったわけではない。でも音葉が見た夢は、どう考えても同じ世界の出来事としか思えない。しかも私たちが黒い淵に落ちた後の出来事。

 

 まじか。


 なんて言うの? 異世界ってやつ? なんだか妙に照れるんだけど。


 しかし……。やっぱり世界は終わってたのか。しかもあの(・・)直後に。

 ……ほんとごめん。世界を終わらせてごめん。

 

 良平さんをちらっと見ると、気まずそうにグラスに口をつけていた。


「これって予知夢? 天変地異とか起こる?」

「さあねえ……。」


「でもねえ、それに出てきた男の人が翔さんそっくりでかっこよかったの。」

「それは……よかったね。」

「でも告白する前に死んじゃうんだよ。やっぱりなんか暗示されてる……?」

「……で、柴崎くんにその夢の話したの?」

「してないわよ、恥ずかしいじゃない。」

 

 音葉はジンフィスをこくりと飲む。そんな音葉を見ながら私はモヒートを口にする。

(もしかすると柴崎くんも同じ夢を見ているかもよ。)


 音葉はひとしきり夢と翔の話をした後、本格的に私たちへの尋問を始めたのだった。

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