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パーフェクト・デイ  作者: ミソラ


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 そして二日後の昼休み、鈴野くんと直接会って話をした。


「わかってたよ、そんなのとっくに。……はは、告白する前にはっきりしたのはちょっとショックだけど。」


 鈴野くんはコーヒーカップを手に寂しそうに笑って言った。

「ごめんね、本当に。」

「謝らなくていいって。結城さんは、どちらかと言えば憧れだったから、仲良くなれただけでも奇跡。……ありがとう。これからもよろしく。」

 

 ごめんねごめんね。鈴野くんいい人だ。

「こちらこそありがとう。これからもよろしくね。」

「うん、こちらこそ。」

 

 *


 鈴野くんと話した後、ずうぅんと気持ちが沈んで浮上しないまま、笑顔を貼り付けて仕事をこなした。

 そのせいか、家に帰るととてつもない疲労感が襲ってきて、樫井さんのことを考えつつも連絡できないでいた。……勇気が出ないということもあるけど。


 いつものようにベッドでゴロゴロしながら考える。

 樫井さんの気持ちは間接的に知ったけど、本人からなにかを言われたわけではない。私が自分の気持ちを自覚したのもつい最近。

 ただやっぱり誰かを好きになることは怖い。傷つくのが怖い。

 

 そして遅れてやってきた、樫井さんの元彼女への嫉妬。彼女が私に向けた感情と同じものを持つことへの恐怖もある。それを上回るほどの恋情を感じなければ安心して人を好きになれないというか……。

 畠中さんや音葉に言ったら「考えすぎー。」って笑われるんだろうな。


 樫井さんが携わっているプロジェクトも佳境に入っているらしく、会議室に入って行く時も厳しい顔をしてタブレットを見ている。サブリーダーから降りたとはいえ中心メンバーに変わりはない。

 時々ちらっと目は合うけれど、それだけ。

 

 もうしばらく仕事が落ち着くまで、私の気持ちが落ち着くまで。


 やっぱり私はずるいのかな。

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