表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーフェクト・デイ  作者: ミソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/73

16

 日常業務に没頭する。

 

 開発調査部の仕事は、多部門に渡るプロジェクトに関する問題点をまとめあげ、法的に問題がないか人材的、予算的に無理がないか調査して指導する。そこからプロジェクトは本格的に始動するが、その後も問題点があれば対処が必要になる。

 今回のプロジェクトは大規模工場が撤退した後の広大な土地の再開発で、土壌汚染はないかなど問題点がいくつかある。いくら勉強しても時間が足りることはなく、焦りだけが膨らむ。

 

 合同会議のため二十五階へ移動する。エントランスの扉が開き、その正面に受付のカウンターが見えた。

 また大きな目を見開いている。

「あ。」

 彼女の口も「あ。」と言っている。


 気まずい……、がここでは話しかけられない。表情が固くなるのが自分でもわかる。

 考えてみればたかが夢。しかも会ったこともない結城さんが夢に出てくるはずもない。

 

 心の中で色々考えているうちに人の流れに乗り、気がついたらカードをかざして会議室の前まで来ていた。


 やばいなー、ぼーっとしすぎだ。俺はこのプロジェクトのサブリーダーだ。プロジェクトを成功に導かなきゃいけない。

 そのためには必要のないことを考えずに済むようにすっきりとさせなければ。


 会議が終わり、エントランスに出ると、畠中さんは席を外していて結城さん一人が受付にいる。

 通り過ぎる男性社員がちらちらと結城さんを見て会釈なんかしている。


 しばらく逡巡してエントランスの端っこに移動し、付箋にささっと書いて人が少なくなっているのを見計らって彼女の手元にペタッと貼った。


『ショートメールでいいので』と書いた下に携帯番号。

 

 大胆なことをしてしまった、と焦ってしまい、足早にエントランスを出た。


 個人の携帯番号を女性に教えるのは久しぶりだ。やっちまったかな、というちょっと反省とちょっとの期待を感じる。


 期待ってなんだ。

 

 どうしてか顔が熱くなってドキドキしてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ