第七話 暖かい食事
今日のところはもう遅いからと夕食を食べようって話になり、家庭環境のせいでしょうか?
私はどうしても同じ席に座ることができないでいました。
「どうした? 立っていないで座るという。」
「えっと、あの。同席して迷惑になりませんか?」
「は? 別に迷惑になどならんから座ると良い。」
私の質問に対し不思議そうに疑問を浮かべているのかもですが。私にとっては重要だと認識しているのです。
前にお父様とサーラと同席する期間がございました。
あの時は確か、お父様のご親戚のお食事会で一応家族だからといないもの件、ペットのような私を連れて行ったのです。
ですがここで事件がありました。
私の風貌は醜いので、ご親戚の方でしたか私を見て...みるみる顔を赤くしてお怒りになってたのです。
それを見た姉がしたこともない物事を次々に述べて、自分の方へと意識を変えてくださったようでした。
食事会は終わり私はお父様にもう二度と食事会には連れて行かんと怒鳴り、色々と言われましたわね。
だいたい私の食事って用意されてなかったもの。
ご飯食べる機会逃した気分でしたね、あの時は。
迷惑かけてまで一緒にいる必要がないのかもと思った出来事でした。
それに食事をして暖かいものを食べる資格は私にあるのでしょうか?
いまは本当にわからなくなっています。
いけませね。物思いにふけって思い出していてはベルナルド様に失礼でした。
セバスさんが椅子を引いてくれて座ることに成功して安堵したものの、目の前に広がる豪華絢爛なお食事が眩しく暖かい湯気が醸し出しておりました。
この量は凄いと思うのですが、ベルナルド様は優雅に食べていらっしゃることも凄いです。
「お嬢様遠慮せずお食べ下さい。」
「あ、はい。」
周囲観察している場合ではありませんでした。
目の前の敵(食事)を踏まえて食べないとですよね。
ナイフとフォークを使い切り分けて口に入れると、舌に転がる風味と暖かいものが口いっぱいに広がり美味しいと久しぶりに感じる。
「........美味しいです、とても。」
「...っ! そ、そうか。」
ベルナルド様がちょっと戸惑いある物言いと頬を赤らめていることにセバスさんがすぐに、あれは照れているだけなので怒ってないから安心して下さいとフォローしてくださいました。
何故に照れているのは不思議でしたが、ベルナルド様は私に遠慮なく食べることや、少しの話題を振ってくれたり。
セバスさんと戯れたりと楽しくも暖かい食事をとることができたのでした。
楽しい食事が終わり、ベルナルド様は仕事の整理があると席を外し、セバスさんも色々とすることがあるようでした。
私には自由にして良いと言われているものの、旅の疲れと久しぶりの食事もあってウトウトしていました。
場所は一応部屋を用意してくださっていました。
明るい部屋には最初落ち着かないと思ってたときはございましたが、ソファーに座ると柔らかい感触のクッションに可愛いぬいぐるみがあって抱きしめると、ふわふわして。
ついついぎゅーって抱きしめてしまったのです。
癒されています、私。
などと色々してたのですが、先程も思っていたウトウトがまた襲われ大きなぬいぐるみに抱きついたまま眠ってしまいました。