第四話 ベルナルドと名無し令嬢2
婚姻話しを進んでいき、黄金の令嬢には姉妹がいることを知るも姉はとても美しく清楚で社交界にだしても花のような笑顔と魅了されるような姿をしている。
しかし相対するように妹は男を次々と変えては捨て、人に姿は見せないのは不細工でやけになってのことであると報告が上がっていた。
社交界にも姿を見せないのも、その理由であると。
ベルナルドは考える、やはり姉のサーラが自分の探している女性なのだろうか?と、美しい白い髪に纏わせ勇者の上を駆ける姿は幼心に魅了された。
だが霞のように消えて自分は幻の妖精を見たのだろうと思っていたのだ。
きっかけなどなんでも良いと待ち侘びた、その時だった。
セバスがサーライドが到着したと報告したのだが、どうにも話しを聞けば妹が来たのだと耳を疑った。
「どういうことだ、私は姉のサーライドをよこすように言ったはずだ!!」
「公爵が身代わりを寄越したのやもしれません。」
「...チッ! ふざけたことをしてくれるな! 妹の名前は知らんが、あのような噂をするような媒体婦で不細工だという女を屋敷にいるなど不愉快だ!」
「ベルナルド様、すみませんが発言をお許しください。」
ふざけた公爵の行為にイライラしていたベルナルドだったが、セバスの動向がどうにも変であると確信する。
どちらかと言えば困惑しているような。
「なんだ珍しく殊勝だな。」
「はい。実はサーライド嬢の身代わりでいらしたのが本当に噂と同じ人物なのかと疑いたくなりまして。」
「......どういうことだ?」
「サーライド嬢は確かに美しいのですが、それよりも美しいのです!雪が映えるような綺麗な白銀の髪に赤いルビー色の瞳は我が国の繁栄を意味する赤、人なのに人であるかと魅了される存在だったのです!!」
「は?」
「だから噂と全然違うのですよ!」
理解し難く、らしくもなく言うセバスの物言いは本当に驚きのようでベルナルド的には呆気にとることであった。
しかし信じられないのならばと妹君の待つ応接室に足を運び中を覗く。
そこには確かにセバスが言っていた美貌の女性が座っていた。
「あれが、そうなのか?」
「はい。」
気品もあり噂とはかけ離れる存在が部屋の一部の絵のように動くことはなく人であるのに存在が異質のように美しい。
「綺麗だな。」
「はい。年甲斐もなく見惚れてしまうほどに。」
「セバス、あれは私の嫁だぞ!手出しはさせんからな。」
「おやおや、乗り気になったようで。」
「〜〜ぐぬ。まだ定期的観察だ、それだけだからな!」
「ハイハイ、さて覗きより対面して自分で判断して下さいねベルナルド様!」
ふふとちょっと小馬鹿にするセバスにイラッとするが頷き部屋の中にベルナルドは入っていくのであった。
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執事のセバスさんに部屋に通された私は紅茶とお菓子を目の前に出されて一瞬戸惑いがあった。
身代わりで来たのに、このような接待を受けてしまって申し訳ない気持ちがあったから。
でも美味しそうなお菓子に身体が珍しく私の意志を無視して
キュル〜く〜と鳴ってしまい恥ずかしい。
「お気になさらず、長旅でしたでしょうしお食べください。」
「え? 良いんですか?」