薄羽白蝶と勿忘草
ウスバシロチョウはチョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウの一種で、シロチョウと名前はついているものの、モンシロチョウではなくアゲハチョウの仲間で、ウスバアゲハと呼ぶこともあるそうです(Wiki調べ)。
名前のとおり、半透明の白い翅が美しい蝶々です。
北方系の蝶々なので、日本国内にも分布してますが私が住んでる地域にはいません>_<
なので実物を見たことはありません……。
でも、生で本物見たことがないからこそ、想像力を掻き立てられるのではないでしょうか?
本物を見たことがなくても標本を作れる、それが切り絵の良いところです。
今回はウスバシロチョウがワスレナグサにとまっているところをイメージして切っています。
今までサブタイトルの蝶々はカタカナだったのですが、『薄羽白蝶』の字面がとても気に入ったので、今回は漢字表記にしました。
ワスレナグサも、忘れな草より『勿忘草』という書き方が綺麗で好きです。素敵な漢字だと思います。
『キラキラ折り紙』と今回使うデザインペーパーです。和紙や『透明ちよがみ』『パールカラー』『ホイルカラー』系の基本必要な折り紙はダイソーが、『プリントペーパー』のデザインペーパー系の私的におしゃれで好みな折り紙は、Seriaが充実してる気がします。
※あくまで個人的な見解です。
胴体を宝石が寄り集まったようなデザインにしています。今回は翅のデザインにかなり迷いました……。
なので完成品と下絵では、奥側の翅の模様が結構変わります。
穴を開けたところ。
今さらですが、集合体恐怖症の人にはこういう画像も厳しいのでしょうか?
不快に感じたら申し訳ないです。
切り出したものがこちら。今回ちょっと小さめです。
モデルにしたウスバシロチョウは前翅長が25㎜~35㎜、または26㎜~38㎜で、モンシロチョウと同じくらいの小さめの蝶々なので。
あと色を貼る前の段階だと、勿忘草が丸の集合体にしか見えなくてわかりにくいことに気付きました……∑(OωO; )
今回切って貼るパーツです。ウスバシロチョウの透きとおった翅を活かすため、手前の翅にはトレーシングペーパーをそのまま使います。
ウスバシロチョウがとまる勿忘草のパーツです。
花は『透明ちよがみ』の青と『パールカラー』の青2種類、花の中央部分には折り紙の金を貼ります。
一つ一つピンセットで貼り付けました。
勿忘草に色を貼ったところ。
これでわかりにくさは軽減したかな、と思います。
翅の勿忘草にも色をつけました。
翅の方の勿忘草は、色味を一つ一つ変えてます。
貼り付け終了したウスバシロチョウをクリアファイルに挟んだところ。
クリアファイルに挟んだのは、光沢が抑えられて色味がわかりやすいかと思ったからです。
奥側の翅はいつものグラデーションのホイルカラーです。本当に重宝しています。
空の色の折り紙に乗せてみたところですが、花ごと飛び上がった、根性のある蝶々っぽくなっちゃいますね。
たまたまネットで見つけた、白い花が薄い翅から透けて見える、とても綺麗な蝶々の画像、それが私がウスバシロチョウに興味を持つきっかけでした。
なので白い花がプリントされた折り紙を背景にしています。
うっすら白い花が透ける、ウスバシロチョウの標本完成です!