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突然異世界に落っこちたけど、グルメチートな付喪神とチートアイテムのお陰で楽しくやってます。

洋食屋レストランの閉店作業中に突然異世界に落っこちた主人公、神崎靖78歳。


そこはお約束の剣と魔法の世界。


思いがけない事態だったけど、神様から不手際のお詫びに若返りとチートアイテムを授かって楽しく生きられそうな気配。


そこに元の世界で大事に使っていたあるものが付喪神として加わって・・・


人間と付喪神の楽しい異世界道中の始まり始まり

「ふう、今日も何とか乗り越えられたか。また明日も頑張るとするかな。」


歴史を感じさせる佇まいの洋食屋で店主である老人は独り言を言いながら店の片付をテキパキと行う。


その年老いた見た目に反して、長らく続けてきた手馴れた作業は流麗さを感じさせる。


創業100年の歴史を誇る洋食屋「タベルナ」を継いで早50年以上大過なく店を守り続けてきた。


このイタリア語で「大衆食堂」を意味する店名も昔はそれなりの数あったものだが、今となっては珍しいだろう。


飯屋なのに「食べるな」という外来語ならではの洒落が面白いと思う。


実際にはこの店の名前のせいで来なかった客もいるんじゃないかとは思うが。


黙々と調理場と床を掃除し、テーブルクロスを交換していく。


都内下町の大きな都立病院の側という立地のせいで客はそれなりに多くいる。


昔ながらの常連客がいたり、病院に勤務する白衣姿のまま食事に来る人達や、明らかに入院患者の格好でこそこそと娑婆の飯を味わいに来るのもいる。


そんな人たちにいつでも食べて頂きたいという店主の心意気で、年中無休で営業している。


客の喜ぶ顔が見たい。


ただその一点の願いのために来る日も来る日も店を開けた。


もう店の片付けや開店準備何て目を瞑っていても出来る毎日のルーティーンのはずだった。


いつも通り開業当時から使っている年季の入ったテーブルクロスを取り換えている最中、店主の足元が突然割け、漆黒の闇に店主が落ちるまでは。


店主は突然の事態に焦り、もがいた拍子にテーブルクロスを掴むことはできたが、残念ながら固定されているものではないので、店主が穴に引き摺り込まれると同時にスルスルとテーブルからずり落ちていく。


絶望と混乱の極みの中で店主の意識は闇に落ち、その体も裂け目に引き摺り込まれて行った。



読んで下さった方ありがとうございます。

週1回の更新を目指して書き進めて参ります。

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