エビちゃん、サッカーをする。
なんの説明もなく始めます。
パパラパ♪パパラパッパ♪パッパパ~^♪
パパラパ♪パパラパッパ♪パッパパ~^♪
(チャー研風のOP)
「でぇい!」
「それ!いけいけ!」
今日は小学校の体育の授業中。
サッカーの試合をしている。
エビちゃんのクラスは20人ほどなので
ちょうどいい人数なのだ。
「シュー!シュー!」
「させるか!」
「こっち!こっちにパス!」
「おりゃあ!」
エビちゃんのシュートがゴールに向かう。
ギュルルルルル!!
ボールは楕円形に変形し
鋭い回転でキーパーの元へ。
「はあああああ!」
キーパー、気合を発する。
しかし、突如として左に曲がるボール!
「な、なにぃ!」
キーパー、飛びつく!
その右手をかすめ
ボールはゴールのネットに吸い込まれた。
「やった!」
「うひょ~~!ナイッシューでござる~~!!」
これで2-1。
エビちゃんのチームが1点勝ち越した。
「ちっくしょう!」
ゴールを決められた少年は
手にはグローブをはめており
頭には帽子をかぶっている。
悔しさを地面にぶつけるかのように
ドンと地面をたたいた。
「あ、あれはなんだ!?」
「わあなにか、飛んでる!」
まだ試合は終わっていない。
しかしその不気味な姿に
いち早く気付いた子たちが
驚きの声を上げる。
タコだ!
タコル星人だ!
きゃつらは空をフワフワと
漂うにようにしてこちらに近づいてくる。
「みみみんな、お、おお落ち着いて、こ、校舎の中へ避難しなさい!」
先生が、すこし慌てた様子でそう言った。
子供たちは、ワラワラと
校舎に向かって駆け出す。
「チュ~!チュ~!」
「うわ~~!!」
間に合わない!
逃げ遅れた子たちに
ベトベトの黒いタコスミを吐きかけるタコル星人たち。
「うわあああ!!」「きゃあああ!!!」
ダメだ。
戦わなくっちゃ。
エビちゃんは、一人校庭に戻り
いつものように変身した。
ライド・スーーーツ、ドレス・アーップ!!
ライドを呼んでいたら
間に合わない。
持っている
光線銃で戦おう!
「やめろ!タコども!こいつをくらえ!」
ビビビビッ!
「チュ~!チュ~!」
光線銃は
ライドのビームよりは威力は弱いが
これでも十分やれる。
エビちゃんは
タコたちをつぎつぎと蒸発させてゆく。
「チュチュ~!」
あっ、タコスミだっ!
「はっ!」
横っ飛び。
ゴロゴロと受け身を取って転がる。
起き上がり、すかさず撃つ!
ビビッ!
「チュ~~!!」
まだまだ、スミは飛んでくる。
避ける!
撃つ!
避ける!
撃つ!
最後の一匹をやっつけるまでに
エビちゃんはスミと砂で真っ黒になっていた。
それでも、なんとかやっつけた!
バンザイ!
すごいぞエビちゃん。
やったぞエビちゃん。
戦いを終え
エビちゃんたちは
校庭の水場で
汚れた体を洗いっこ。
「放課後、サッカーの続きしよう!」
「ええっ、まだやるの?」
アハハハハ。
まだまだ元気なエビちゃんなのであった。
次回「イカレ星人現る!?」
やっぱ光線銃だよなあ。
改行を多めにして
テンポを調整してみました。