花の魔術師と植物魔法
今日は土曜日だ。
昨日の夜、進藤とゲームで会った後、俺は《世界樹》でイベントについて調べたのだが来週の土曜日だと言うことが分かった。
参加にレベル制限はなく、フィールドは用意されてるらしい。
俺はそのことを踏まえて、
今日も《Gift seed》にログインする。
《告知。第一回イベントバトルロワイヤルデュオまで残り一週間です。》
俺はそのメッセージを見ると、俺は急いでレベルを上げるために昨日進藤、イシュタルとスライム狩りをした草原に急ぐ。
「今日中にレベル10になってやる。」
朝の5時からログインしてるから、周りにはごく少数の人しかいない。
レベル上げにはちょうどいい時間帯だ。
スライムを倒し続けて現在11時。周りに人が多くなってきた。俺の他にも最近始めた人がいることはわかった。
今の俺はレベルは10を超えレベル13になろうとしていた。
そこで俺は一旦昼飯を食べるためにログアウトすることに決め、ステータス画面を開く、すると驚くことに魔法が使えるようになっていた。魔法の項目は前からあったものの、
以前は魔力が少なすぎるせいで使えなかった魔法が
魔力が35を超えたおかげで使えるようになっていたのだ。
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名前:ローズ
種族:エンシェントエルフ
職業:花の魔術師 Lv 13
筋力:27+2
防御:23
魔力:48+10
敏捷:16
幸運:20+5
【固有スキル】
『氷炎』
『植物魔法』
【装備】
頭:無し
体:無し
腕:無し
足:無し
右手:黒鉄の杖
左手:無し
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よし。これでやっと魔法を使える。
俺は昼飯のためにログアウトしようとしていたが、魔法を1発撃ってからログアウトすることにした。
今俺の使えるただ一つの魔法。
「植物魔法 散り桜」
魔法を使っても何も起きない。
俺は、落胆してステータス画面を開いたその瞬間、
地面から透けてる大きな桜の木が生えてきた。
その桜の木はぐんぐんと伸び、幹だけでも俺の知っている桜の木の何倍も大きく、その長さはおよそ35メーターはあるだろう。
その木に桜が咲き、
一瞬のうちに散った。桜の花びらが散った後に残った木は薄かったのがもっと薄くなりそのまま見えなくなった。
散った桜の花びらはゆらゆらと落ちていきモンスターに触れた瞬間、そのモンスターすらも桜の花びらに変え消滅した。
全ての花びらが落ち切る頃には
周りのモンスター全てを消し去っていた。
消し去った後には、
《レベルが上がりました……》
《レベルが上がりました……》
《レベルが上がりました……》
《レベルが上がりました……》
《レベルが上がりました……》
レベルアップの嵐。
ヤッベ。レベル8もあがっちゃったんだけど。
これやばいやつなんじゃ……逃げよ。
昼飯何食べよっかな〜あはははは
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