天野楽とフフフフルーツ
翌日、夏休みリア充のように予定が埋まっていない俺は朝一でゲームにログインしようとする。
だが驚くことに《Gift seed》に緊急メンテナンスが行われていた。
理由は固有スキルの強さの調整らしい。
今や数千万の人がプレイしている《Gift seed》。
そのゲームの固有スキルといえば一人一人特別なもので同じものは二つとない唯一無二のものだそれにメンテナンスが入るとなるとかなりの時間かかるに違いない。
俺は、しょうがなく日焼け止めスプレーを肌にかけ外出用の服を着、街に躍り出た。
目指すべき場所はクレープ専門店『フフフフルーツ』。
今大人気のクレープ専門店、その人気はテレビやSNSでも話題になるほどで連日行列が絶えないのでも有名だ。
そしてだ着いたのは良いが店内は女性だらけ俺はそんなとこに乗り込む勇気なんて持ち合わせてはいない。
俺は散々悩んでやはり店内に入ることを決め、
堂々と店内に入る。
俺が店内に入ると、店内はシーンと静かになり視線を感じるようになっていた。
俺はぱっと目を開けそそくさと目立たない席に移動。
それから周りから見られないように注文表で顔を隠しながらメニューを見る。
いちごチョコ、フルーツミックス、バナナ練乳などさまざまなバリエーションのクレープがメニューに写っており俺はその一つ一つをじっくりと選別していく。
そして俺がピンポンって押すやつを押そうとメニューから顔を上げると、俺の目の前には3人組の女性が俺のことを見ていた。
俺はそれを無視してピンポンを押す。ちなみに俺はこのピンポンの正式名称を知らない。
幼い時親にピンポン押してと言われてたから本当の名前を知らないのだ。割とマジでだ。
そのピンポンを押すとすぐに店員さんがやってきて俺の注文を聞く体制に入る。店に女性が多いからかやってきた店員さんも女性だ。
そして俺は手短に欲しいものを伝える。
「いちごバナナチョコと、フルーツミックス一つずつお願いします。」
「はい。わかりました。ご注文は以上でよろしいですか?」
「はい。大丈夫です。」
程なくして俺のいちごバナナチョコ、フルーツミックスが到着。
俺は手を拭き食べ始める。
クレープの生地はまだ暖かくクリームとチョコがイチゴとバナナを包み込み口に甘みを放出し続ける。
3分もかからず一つ目を食べ終わった俺は続けてフルーツミックスの方を食べ始める。
こちらは、さっきのいちご、バナナに加え桃、パイナップル、キウイ、ブドウが入っておりその全てから違った美味しさが溢れ出てくる。
今のおれの口の中はフルーツの果汁と生クリームの甘さで満たされておりまさに私服の時間と言っても過言ではない。
俺がクレープを完全に食べ終わるのを見計ったのか、
さっきからずっとそこにいる3人の女性が俺に声をかけてきた。
「ねえ、今からあたしらと遊ばない?」
「いいことさしてあげるよ〜。」
「ちょげやん。」
「別にいいです。クレープ食いにきただけなんで。」
俺はそう言って立ち上がりレジに向かう。
レジを打つお姉さんを横目に金額を見ると、値段は1800円。高い!!
俺は財布の中を確認してお金があることを確認する。
「2000円お預かりいたします。 200円のお返しです。」
「ありがとう。お姉さん1つ聞いていいですか?」
「はい、いいですよ」
「ちょげやんって何ですか。」
「私も詳しくは知りませんが、超いいって意味らしいです。」
俺は現代の言葉を今日新しく知ることが出来た。
今度火乃香姉や、七海にも使ってみよ。
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