天野楽とデート 美容院
翌朝、10時集合とのことだったが俺は余裕を持ち行動するタイプなので9時30分には、集合場所の駅に来ていた。
「おっ。進藤だ。」
進藤さんが見えたので俺はmoinで、
『後ろ』と送った。
進藤さんは後ろをぱっと見俺を見つけると駆け足で駆け寄ってきた。
なんだ。この可愛い生物は。
近くにきた進藤さんの今日のコーディネートは………
正直服のことわかんないからわからん。
けどこれだけは言える。超可愛い。
「遅れてすみません。待ちました?」
「待ってないって言ったら嘘になるけどそんなに待ってはいないかな。」
「そうですか。ならどれくらい待ったんですか?」
「30分ぐらい?」
「十分長いですよ」
「そう?」
「とりあえず先に行きたいとこがあります行きましょう!」
「了解!!」
俺は振動に向かって軽い敬礼をして進藤の横に並んで歩き出した。
着いたのは美容院。
髪を切るつもりなのか?!
「さっ行きますよ。」
進藤は自然に俺の手を取り店の中に入る。
美容院の中はいい匂いが充満しており、男の俺がいるような場所ではないような気がして後ろのドアへ足を向ける。
進藤はその俺の手を握っており、そう簡単には逃げられないことを俺に理解させた。
そこからは無だ。
ゲーム内で初めて髪を切ったときのように、
一言店員に「お任せでお願いします」とだけ告げ、俺は目を閉じ深い眠りについた。
微かに耳に届くのは、店員さんと進藤の話し声。
何を喋ってるのかは知らないが、俺はそれを気にすることなく眠りについた。
まぁ、髪の毛を洗うためその眠りは一瞬なんだけど…
髪の毛を洗われてるとき少しあったかいぐらいのお湯を使っていて店員さんの髪の毛を洗うときの手つきがとてもよく、寝てしまいそうになる。
やっと寝れると思ったら、髪の毛を洗うのは終わり次の場所へ移動する。
次はこの店に来た最大の理由。
髪のカットが行われる。店員さんのおまかせの技量は如何程なのか。
俺は完成を楽しみにするためここでも目を閉じ音だけに神経を集中させる。
「少し右に頭を動かしてください。」
店員さんの時々かかる指示を受け俺は的確に頭を動かす。
それを繰り返ししていると、ドライヤーで髪の毛の跡を吹き飛ばし店員さんが俺に問う。
「これでよろしいでしょうか?」
俺はそう聞かれ目を開ける。
そこには、前髪が目にかかることもなくなっている、俺だと思われる男がいた。
「え?誰これ」
「お客様ですけど……」
俺の髪はバッサリと切られて、ゲーム内の時より断然良くなっている気がする。
そして何より髪の毛が減って違和感がすごい。
「俺ですか……。あっ。大丈夫ですこれでおっけいです。」
「天野君。グッジョブです。最高です。どこが最高かって言うと、前髪で隠れてたそのくりんとした可愛い目がこっちを見つめてるのもいいし、口もそうです。
笑っていても、無表情っぽくしてもカッコ良さが滲み出てきています。 そして髪型! やばいですよもう。完璧です!えっとあと」
「ちょっとやめようか進藤さん」
俺は進藤の口を押さえ黙らせる。
流石に店内で言うのはみんなに聞かれるし恥ずかしい。
進藤は口を閉じたのに
「んんんーんん」
と言ってる。
俺はそのまま会計をして店を出る。
そして進藤は最後に一言と。いって
「カッコイイです」
と、言ってきた。
「照れるからやめてくれ!」
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