天野楽とリアルスキル
「すみません。待ちましたか?」
「待ってない」
「待ってませんよ。」
「私も待ってない。」
俺、七海、委員長、進藤は近くの市民プール前に集まっていた。
俺たち兄弟は、背中に大きな鞄を背負い、
委員長はクーラーボックスを、進藤さんは、自身の荷物を持っている。
「皆さん荷物多くないですか?」
「気にせずに行ったほうがいいよ、天音さん」
「そうですか、じゃあ私たち先に着替えてきますね」
進藤さんと七海はそのまま水着に着替えに行った。
男の俺ら二人は先に場所取りを済ませる。
俺は鞄の中から大きいシートを出し、4つの折り畳みの椅子を出す。
とりあえずはおっけいだ。
委員長は持ってきたクーラーボックスから緑茶、コーラ、などの多くのドリンクを取り出して、完全なる準備を整える。
「楽兄! 野村さん!」
「七海さん違いますよ。野牧さんですよ。」
声をする方を見ると、
昨日俺の選んだ水着を着た進藤がこっちに歩いてきていた。
水着の上からはパーカーのようなものを羽織りいつもよりより一層可愛く見える。
七海は普通だ。
てか、二人とも委員長の名前間違えてるし、
野村でも、野牧でもない。野崎だ。
「おいこら、二人とも、委員長の名前は、野村でも野牧でもない。野崎だぞ。」
「いや違うぞ。俺の名前は野室だ。」
「「「え?」」」
◆
それから俺たちは女子と入れ替わるように男子は水着に着替えに更衣室に行った。
「委員長、細。」
「お前は、細マッチョってやつか?」
委員長こと、野室は筋肉のきの字もないもやし星人だ。
それに比べて俺はある程度の筋肉はある細マッチョってやつだ。
「ああ、いい筋肉だろ?」
俺は少しドヤるよう野室に向かって自分の中でのキメ顔をする。
「あーそうかー、そりゃよかったよかった。」
委員長はそう言い残し足早に更衣室から出て行った。
俺もすぐ着替えてみんなの元に戻ると、
そこには、鼻から血を出してノビてる委員長と、
金髪に連れて行かれそうな進藤と七海がいた。
周りは、野次馬が囲んでおり戦闘フィールドのような感じになっていた、
「楽兄! こいつらなんとかして! ねえ、もう痛いってやめて!」
「あ? お前こいつの兄ちゃんか。 丁度いいこいつら借りてくぜ。」
「あ、天野君。」
「マジかよ。無理やり連れて行こうとしてんの? 俺さ、もう技使っちゃダメって言われてるほどいい蹴り出すけどいい?」
一応警告しとく。
実はこの俺天野楽。ある武道をやっていた当時はその業界で知らないものが居ないほどの実力者だった。 ちなみに七海以外の俺と火乃香姉は、この武道をやっていて、火乃香姉は俺の1000倍強い。
「おい聞いたかお前ら! こいつ今から俺のこと蹴るらしいぜ」
「マジかよ。」
「見ものだぜ」
ん〜実に似ている。
そう、異世界小説の最初にギルドで絡んでくる雑魚キャラのセリフだしかも髪色金髪。
「それじゃ蹴るよ?」
「おお、かかってこい。」
俺は膝をゆっくり胸の高さまであげ、金髪の頭めがけて一蹴。
蹴られた金髪は蹴られた先がプールだったのが幸いで、そのままプールに顔から落ちていった。
金髪に手を繋がれていた進藤も一緒に落ちそうになっていたが、蹴った時に手の力が抜けてた金髪の手から進藤を抱き上げ、プールに落ちるのは回避した。
金髪がプールから浮かんできてなにも動かないのを見た金髪の連れは七海を放し急いで逃げていった。
プールの係員は、浮かんだまま動かない金髪を引き上げなんか慌ててる。
「さっ。プールの続き楽しもう」
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