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花の魔術師とキモイやつ

「これボスの第二形態じゃないのか?」


ツノを生やし、天使の羽があるその生き物の体は黒の体に白の不規則なラインが入ったなんとも変なやつだ。


「楽兄。あれ気持ち悪い」


「ミナ。それさ、みんな思ってることだから改めて口に出さなくていいだろ。」


その言葉にみんなが首を縦に高速で振る。


「気持ち悪い。」


「キモい」


「気持ち悪いです。」


「キモいな」


酷い言われようだ。

なんかあのキモいやつがうずくまってるんだが、

泣いてるのか?


「お、おーい大丈夫か?」


『ダイジョウブデハナイ! ナンナンダキサマラ! ワタシガデテキテヤッタトイウノニ。 キモイ、キモイトイイヤガッテ! ゼッタイニコロシテヤル』


わお。こいつにもAI搭載されてたんだ。

それは、悪いことをした。

でもキモイんだけどな。


「なんか悪いことをした気分ですね。」


「あれは、気にしちゃダメだ」


「「「「うんうん。気にしちゃダメだ」」」」


『アー。 キサマラホントウニユルサン。イクゾ!!』


キモイやつは光を生み出し始めた。

その数およそ80。

これはライトボールと呼ばれる下級光魔法の魔法だ。

だが、これだけの量を出されるときついかも。


「私がやるよ。ゴリ澤防いで。」


アイカちゃんの声と共に現れたのはゴリラ。

だが、ぬいぐるみだ。


「アイカちゃん。アイカちゃんは何体ぬいぐるみ持っているんですか。」


「大きいのだけで30はあるよ?」


マジか。すごいな。

ゴリ澤は見事ライトボール80発を防ぎ切り、

その間に俺たちが攻撃を仕掛け始める。

さっきと同じように、オキタさんイシュタル、アイカちゃんのぬいぐるみが前衛。

俺シュートが後衛。


「散り桜。」


「ウォーターバレット」


俺は十八番の散り桜。

シュートは俺と戦った時に使ったウォーターショットの強化弓版ウォーターバレットを放つ。

案の定キモイやつは攻撃を全て躱す。


その瞬間を狙ってイシュタルと、オキタさんが左右から切りつける。それを両手で押さえるキモイやつの上空からアイカちゃんのゴリ澤が拳で殴りつける。


『ウグッッ。』


攻撃は効いてるようだ。その証拠にキモイやつの口から緑の液体が流れる。あれは血なのか? それにしてはキモすぎる色だし、なんかスライムを食べてそれを吐き出そうとしてる人を見てるみたいでやっぱりキモイ。


「「「「「「キモ」」」」」」


『チダヨ! チ! オマエラノイロガアカナダケデオレタチアクマノチノイロハミドリナンダヨ!!』


「えっ。お前悪魔なの?」


『エッ』


「天使の羽生えてるからてっきり偶然生まれた産物〜みたいに考えてたんだけど。」


『テンシノハネ?』


そう言ってキモいのは自分の背中を必死に確かめるように触り出す。やがて触り終わったのか俺たちの方をまっすぐ見て猫背になる。


『ハハハ。 ホントニテンシノハネガアルジャネーカ』


そう言ってキモいのは高速で俺の前に現れ、腹部に強烈な蹴りを入れてきた。


「ゔぇ。」


吹き飛びはしなかったが、その場に膝をついて俺は吐き気を抑えるのに必死だ。


「ローズ!!」


「私が行く! イシュタルはローズに着いてくれ! 『挿魂術 宮本武蔵』!」


オキタさんの体に赤の光が入り込んだと思った次の瞬間、オキタさんの持っていた『霊英刀』が二つに分身し二刀流となっていた。


そのまま無言でキモイやつに飛びかかり剣技を次々に繰り出している。

そのオキタさんの目はいつものオキタさんのものではなく、全くの別人である気がした。


『ナンダヨ。イキナリカカッテキヤガッテ。ソレニシテモオマエ、ホントウニサッキノザコケンシカ?』


「………」


『ムシカヨ。ハハハッ!』


「挿魂術 佐々木小次郎」


やっとオキタさんが言葉を紡いだと思えば、

二つの剣だったのは再び一つに戻り、

次の瞬間には刀身が二倍ほど伸びた剣になっていた。


「秘剣 燕返し」


オキタさんの剣は俺には三本に見えオキタさんの剣が元の大きさに戻ると同時に、

あのキモイやつの体の、左右の腹部に、深い傷ができており俺が見た三本の剣うち一本の頭を狙った攻撃だけが当たっていなかった。


だが、キモイやつもあの攻撃のダメージは大きかったようでさらに緑の液体を出し地面に膝をついた。


オキタさんはこちらに向かって歩いてきて、

こちらに着くと力尽きたのか、

倒れるようにイシュタルにもたれた。


『オイオイツヨカッタガモウオワリカ?』


声がする方を向くとそこには、傷だらけの身体なのにまだまだ余裕を持っている様子のきもいやつが笑みを浮かべてこちらを見据えていた。

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