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花の魔術師と石像の騎士

二体の石造の騎士からは、俺たちをここから出さないという強い圧を感じる。

その圧は後ろからも感じられる。その圧の正体を知るため俺は後ろを恐る恐る見る。

そこには、先ほど戦っていた影の兵隊の大将のようにも思える各武器を持った石像がそこにいた。


この石像は、先ほどまで動く素振りなど見せずただそこにあるだけの石像だったのに、


「なんかこれイシュタルちゃんみたいじゃない?」


「どう見たらイシュタルに見えるんだよ」


「えっ? なんていうかいろんな武器使えてそれでいて、その武器を扱う技術もすごいってまさしくイシュタルちゃんじゃない?」


「言われてみるとそうかも」


確かにそうだが、本人にこれを聞かれてたら俺たちの首は変なところに飛んで行ってるかもしれない。

絶対に言わないけどな


ところでこの石像マジで敵なの?

謎解きとかのほうが俺的にはありがたいんだけど、そんなことなさそうだな。


石像の目は赤く光り輝くその瞳は俺たちを観察するような眼をしている。


《ダンジョン影山 ユニーククエスト影の円卓騎士を開始します》


石像の騎士は観察をやめたのか、出口をふさぐように構えていた石の剣を高く振りかぶる。


その静かに動く石像と、システムの訳の分からないクエストの発現にに嫌な予感を感じた俺はミナに向かって大声で叫ぶ。

「避けろ!!!!」


俺の叫び声が、聞こえたのかミナは右にへ飛ぶ。

俺も横に飛ぶがその瞬間、俺たち二人がいた場所に向かってその石の剣を振り落とされていた。

振り下ろされた剣の場所には大きなクレーターができており、その威力はとてつもなく強いことが分かる。


なんとか剣の直撃は避けることはできたが起き上がろうとした瞬間。目の前に空気の揺れが見えた。振り落とされた剣の風圧で俺は吹き飛ばされたようだ。

吹き飛ばされた俺はこの古ぼけた神殿っぽい部屋の端の壁に激突する。

激突した壁から石が落ちてくる。


背中から激突した俺の背中に、『ボキ!』と嫌な音を立てる。痛覚設定を50パーセントに設定している俺の体に重い痛みが響く。


ゲーム内ならそこまで強い痛みは感じないだろうと初期設定のまま弄らなかったのが仇となったようだ。

痛覚設定を50パーセントにしていてこの痛さ。

ほんの一瞬意識を失う。だが床に落ちた衝撃と、動いたことによる痛みでまたすぐに意識を取り戻す。


背中に響くこの痛みは少し動くだけでも俺の体の動きを止める。

俺が顔を上げると目の前には俺と同じように壁に叩きつけられているミナの姿が見える。


床に落ちた俺はゆっくりと立ち上がろうとするが、

俺が見る先に本来ならあるはずの影はない。


少しでも時間を稼げればと反撃をしようと植物魔法 散り桜を放とうとするが、

散り桜は使用できない。

魔力の残量はあるはずなのにだ。

何故なんだ?!


「な……なんで……」


ここに来てバグか? やめろまだ俺は死にたくない。


ゲームだと分かっているのに死ぬのはやはり怖い。


《警告:プレイヤーネーム『ローズ』は『シャドーデミゴッド』に影を奪われたため固有スキルが発動できません》


目の前に現れる赤い警告を示す板に絶望を覚える。

ダメだ。

死ぬ。


《 プレイヤー『ローズ』の死の恐怖を感知 》


「楽兄……」


その声に俺はハッとし目の前を見る。


「次の作戦は?……」


ミナは俺よりダメージ量が多いはずだ。

なのにまだミナは諦めていない。

俺がここで諦めてどうする。足掻くって決めたはずだ。

まだ勝利につながる何かがあるはずだ。

俺は打開策を見つけるために目の前に迫る石像そっちのけでステータスプレートを開く。


========================

名前:ローズ

種族:エンシェントエルフ

職業:花の魔術師 Lv 40


HP残り15


筋力:46+2

防御:68+5

魔力:85+10+10

敏捷:65+5

幸運:55+5+3


【固有スキル】

『氷炎』:現在使用不可

『植物魔法』:現在使用不可


【スキル】

『千本桜』


【装備】

頭:無し

体:無し

腕:無し

足:無し

右手:黒鉄の杖

左手:黒鉄の浮遊玉

========================


《 プレイヤー『ローズ』の死の恐怖が一定値を下回りました。 死の恐怖の状態異常を解除します 》


あった。千本桜だ。

まだ一度も使ったこともないけど何もしないで死ぬよりまだいいはずだ。

迫りくる石像は俺に向かってまたしても剣を振り下ろそうとしていた。

石像達の間からミナも見えるがミナも石像を前に剣を振り下ろされる直前らしい。


「……ス、キル『千本桜』」


残る力でその言葉をなんとか紡ぐ。

桜の花に体を包まれるミナを見て

、俺の意識は途絶えた。

【松瀬共矢から読者の皆様へのお願い】

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