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天野楽と委員長

朝学校に着くと、すでに学校についていた進藤さんがクラスのみんなにいつも以上に囲まれている。

おれが教室の扉のところに立ってその場を唖然としながら見ていると、他のクラスからも女子や男子がやってきて進藤さんを囲む輪に加わる。


「《Gift seed》で一位になってたイシュタルってプレイヤー進藤さんだよね?」


「進藤さんに決まってるだろ。顔が似てるし、何より委員長ことシュートと対峙した時何か話してたから確定だろ。 しかもシュートの照れようとかさ。な!進藤さん!」


「進藤さんのパートナーのローズって誰なの?イケメンだったけど、リア友? 彼氏とか? 彼氏じゃないなら紹介して〜」


「えっと……イシュタルは私で会ってます。ローズはリアルでの知り合いです。あと、彼氏ではないです。 あとごめなさい。紹介はできないです。」


「みんな!!!イシュタルはやっぱり進藤さんだ!しかもローズってやつは進藤さんの彼氏ではないらしいぞ!」


「そっか〜、でも他にいい男見つけたら紹介してよね!」


男子はそれを聞きお祭り騒ぎしてる。

女子は紹介してもらえないことを悲しみながらも、すぐに立ち直り違う紹介の約束をすることに成功している。

女子って強い生き物だな……


その後も進藤への質問は絶えない。俺は自分の席に戻り寝ようとする。

寝ようとする理由は眠いからとあの話自体に興味がないからだ。

周りがうるさいのでイヤホンで海の波の音を聴き目を閉じる。この音を聴いていると海自体あんまり行ったことないのに海の風景が頭に浮かぶ。

あと、俺のプレイヤーには森のさざめきや、小鳥の声なども入っているが波の音が一押しだ。


すると前から俺の肩をトントンと叩かれたので目を開けると委員長がそこにいた。


「一昨日のイベントぶりだな天野君。」


「おはよう。あと久しぶり委員長。新しいスキルの使い道見つかった?」


「ああ、使い勝手が良くて戦法も大きく変わるかもしれない。そちらはどうなんだ?」


「俺は日曜はやってない。 あと委員長改めてフレンド登録お願いできる?」


「ああ勿論だ。天野君が強くなったらということだったからな。 あと今度リベンジさせてくれ、次は勝つ。」


「わかった。リベンジ待ってる。 あとひとつお願いがあるんだがいいか?」


「どんなお願いかによる。無理なものはしっかり無理と言うぞ。」


「無理な奴ではない。俺をフレンド登録したことクラスメイトとか学校のやつには言わないでくれ」


「なんでだ? お前は十分強い。クラスのみんなも受け入れてくれると思うぞ? 隠す必要なんてないはずだ。」


委員長は首を傾げて何故?と考えてるのだろう。


「いや、昔いろんなことがあってだな。」


「言いたくないのか?」


「ああ。出来れば言いたくないし思い出したくもないかな。」


「そうか、なら深くは聞かんが教えれる時になればぜひ俺にだけでも打ち明けてくれればいい。」


そう言って委員長は自分の席に戻り自習を始める。

すると委員長の次は人の輪から逃げ出してきた進藤さんがこちらにきた。


「天野君。改めて土曜はお疲れ様でした。」


「こっちこそ、しのびんの相手を任せてごめんイシュタル。」


「えっ、!」


「あっ。」


しくじった。ゲーム内の名前で呼び慣れてるからついイシュタルって言ってしまった。

それを聞いていたクラスメイトが再び進藤の元に群がる。


「土曜にゲームで天野と会ってたのか?進藤さん。」


「えっと〜」

「進藤さん天野君に脅されてたりしてないよね?」


「脅されてなんかいません。」


俺は助けを求めるように委員長の方を見るが

委員長は全くこちらを見ない。


「えっと俺ちょっと前に委員長からもらった《Gift seed》本格的に始めたんだけどその時、進藤さんに会って最初のレベル上げとか装備の良し悪し教えてもらっただけだよ。イシュタルって言ってしまったのは俺と進藤さんなんかが喋るのなんか年に数回あるかどうかだろ?。 ゲーム内でイシュタルって呼ぶことの方が多かったからつい言ってしまっただけだ。」


「なんだよそんなことかよ。」


「そっか〜。変な心配して損した〜。」


「俺なんか進藤さんと天野が一緒にいたってだけで嫉妬で天野殺しそうだった。」



なんか一人やばい奴いた気がする。

聞かなかったことにしよう。しかも進藤さんの声は聞いてたのに俺がしのびんの名を出してたのには誰も気づかないんだな。

俺がいかに興味を持たれてないか分かったな。


しかし、俺が咄嗟についた嘘にみんなは騙されてるし、だいぶと筋が通った嘘だと思うんだが……俺が髪を切らない限りバレることはないだろう。


「進藤さんなんかごめんな。」


「私も変な誤解してごめん。」


「え、ええ。大丈夫ですよ。」


やっぱ俺には謝罪なしか。

まあ気にしないけど。



学校が終わると急いで家に帰る。

理由は勿論《Gift seed》をするためだ。


「ただいま〜」


誰もいないがつい言ってしまう。

ドアを閉め学校鞄をそこら辺に置く。

すると玄関の扉が開く音がする。この時間に帰ってくるのは俺ぐらいしかいないし、火乃香姉はバイト、七海は部活に行ってるはずだ。

一体誰だ?


俺は恐る恐る玄関に向かうとそこには、七海がいた。

何故だ?


「あ、楽兄先帰ってたんだ。」


「お、おいお前部活は?」


「え? 休んだけど?」


そう言って七海は靴を脱いでゲームを置いてある部屋に向かう。

まさか、ゲームをするためだけに部活休んだわけじゃないよな?


なぁ、妹よ。これでいいのかよ。


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