花の魔術師と報酬①
「イシュタル!」
「ローズ!無事でしたか?」
「ああ、イシュタルも無事勝てたみたいだね。」
「はい。お陰様で勝つことができました。」
「残りは46ペアらしいです。」
「あの短期間でそんなに減るのか。なら俺たちもこのままやっちゃおう。」
俺の言葉にイシュタルはどうやって?と顔を傾かせる。
「植物魔法タイプ氷結 フラワーアイスレイン」
「まさかあの空にある花ってまさかとは思いますが……。」
「そ。俺の魔法だ。 やれ」
空から現れた氷の花はこちらを見下げるように咲いておりそこから一滴の蜜が落ちてくる。
その蜜から氷の矢が出てきたと思えばその時にはもう氷の矢は地上に向かって放たれていた。
《ちょっとあんた達やりすぎだよ。あと一時間もあるんだよ?ちょっとは考えてよ〜》
「えっ。ちょっとまって下さい!」
イシュタルがそう言ってる途中に
空中に現れたレオンは指を鳴らすと、レオンはそこからいなくなる。
「あと一時間か。あとは気楽に行こう。敵にあったら倒す方針で」
「わかりました。」
それから一時間の間森を出て歩き回った結果倒したのは8ペアだけで、
残りは他のフィールドにいたのだろう。
《1時間経ったよ〜。今回のイベントは終わり!それじゃ元の場所に転移させるね!》
ラオンの声が聞こえたあと俺たちはイベント開始前にいた広場に帰ってきていた。
《はーいこちらレオンでーす。今回のイベントの結果を発表するよ〜 あちなみにしのびんとシュートとか他の人に言ってたことは嘘ね!》
「うそって何のこと?」
誰かがそういうと、ラオンは
《えっとイシュタルとローズの二人を倒したら特別ボーナスあげるって言う嘘ついたんだ〜あははは》
それを聞いた一部の人たちから、
「俺たちの勇気を返せ!」「無駄死にじゃねーか」などとバッシングが飛ぶ。
《まだ取り敢えず、優勝商品とランキング発表をするね。トップ10までに入ってたら報酬あるから》
「あんたらは絶対一位だよ。」
「あれで一位じゃなかったら俺たちは笑い者だ。」
後ろから声をかけられ振り返るとしのびんとシュートがいた。
「そうだといいが」
「そうですね。一位になっていれば私も嬉しいのですが」
《それじゃランキング発表行くよー。まず10位から5位まで〜! 10位 アホ毛丸とウナギ戦士ペア〜9位 巨乳撲滅ガールとリア充爆撃機 8位ミジンコとタニアペア 7位ゴリノスケと密です侍ペア 6位ニーナとペインターペア 5位そうすけとクルミペア
だよー。みんなあの中でよく頑張った! そんなみんなには、スキルポイント20ポイント贈呈するよ!》
「そうだよ。俺たちはあの中頑張った方だよ。」
「あの中でランキング入ったのかお前らすげーな。」
「しかもスキルポイントだとよ。今までそんなんなかったよな」
俺たちをバケモン扱いしている人はランキングに入った人を尊敬の眼差しで見ていたり、凄かったぞと、声をかけている人もいる。
ランキングに入った人は周りから称賛を受け満更でも無いようだ。
《お待ちかねの4位から1位の発表だよ〜。4位はジャガーマンとバイソン君でーす。この二人にはスキルポイント30とスキル【獣の気持ち】を贈呈しまーす。》
ジャガーマンとバイソンと呼ばれた二人の方を見ると、
ジャガーマンは虎の寝巻きのような服を着ており顔だけを出してるが、何故か虎の模様は黄色ではなくオレンジだ。それは髪に合わせているのか長いオレンジの髪をなびかせていることから女性だと言うことがわかる。
バイソンと呼ばれたプレイヤーは上半身裸で下半身には獣の皮を使ったズボンを履いている。髪は赤色で闘牛の赤マントを沸騰させる色合いだ。顔は笑顔が似合う、顔で目元には泣きボクロがあるイケメンだ。
二人はスキルを与えられたことに喜びニコニコと笑みを浮かべている。
《3位はオキタ、アイカの2人。この2人には、【挿魂術】のスキルと35のスキルポイントをプレゼントするよ〜》
沖田と呼ばれたプレイヤーは新選組と書かれた水色で袖に白い山形の模様、いわゆるだんだら模様。の羽織を着ており、黒の髪を肩まで切っている女の人だ。
前の方はとても豊満だ。
アイカと呼ばれたプレイヤーはクマのぬいぐるみを腕に抱き抱えた金髪を長く伸ばし前髪をパッツンにしている背の低い女の子だ。こちらは前の方は残念だ。今後に期待ってとこかな。
オキタとアイカが報酬を受け取ってる間にジャガーマン、バイソンはこちらにくると、いきなり声をかけてきた。
「あんたらが最後にしのびんとシュート相手にやりあって勝ったやつか、俺はバイソン! これからもイベントとか出るつもりだからよろしくな! 困ったことがあったらいつでも言ってくれ! これ俺のフレンドコード。よかったら登録しといてくれ!」
「こら!バイソン! いきなり声かけるのは失礼でしょ。 すみませんうちのバイソンが……私はジャガーマンってものです。一応バイソンとペア組んでました。 あいつの言ってる通り、困ったこととかあれば言ってください。助けになれることならしたいと思ってます。私のフレンドコードも良ければどうぞ。」
「ああ、ありがとう。バイソンのことは全く気にしてないよ。」
「ええ、びっくりはしましたが、声をかけてくれた嬉しさの方が強かったです。 もちろんフレンドにならせていただきます。」
「俺も同意見。」
そしてその後俺とイシュタルはバイソンとジャガーマンとフレンド登録をした。
次は2位だな。まぁ多分あいつらだけど
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