花の魔術師と第一回イベント開始
あれから一週間ひたすらレベルを上げた俺たちは、
イベント開始を待っていた。
「いよいよですね」
「そうだな。やることはやったんだ。あとは全力を出すだけだ。」
今の俺たちのステータスはこんな感じだ。
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名前:イシュタル
種族:天人
職業:ウェポンマスター Lv38
筋力:72+10+10
防御:65+5
魔力:56
敏捷:63+5
幸運:48+2+3
【固有スキル】
『ウェポンマスター』
『ウェポンリング』
【装備】
頭:無し
体:無し
腕:ウェポンリング
足:無し
右手:黒鉄の剣
左手:黒鉄の短刀
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名前:ローズ
種族:エンシェントエルフ
職業:花の魔術師 Lv 40
筋力:46+2
防御:68+5
魔力:85+10+10
敏捷:65+5
幸運:55+5+3
【固有スキル】
『氷炎』
『植物魔法』
【装備】
頭:無し
体:無し
腕:無し
足:無し
右手:黒鉄の杖
左手:黒鉄の浮遊玉
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相変わらず装備というか防具は揃えていないが、武器は揃えるだけ揃えた。バトルロワイヤルの途中で武器の変更ができないと知ったときはあの戦法は諦めようかと思ったが、それはイシュタルのレベルが35を超えたときに解決した。
イシュタルのレベルが35になったとき、イシュタル専用装備ウェポンリングというものをゲットしたのだ。
ウェポンリングには各武器一種類ずつ登録し好きな時に取り出せるという能力を持った装備だった。
そしてゲーム内の時間加速だが現実の3倍であるということ、
つまり現実の一時間で三時間遊べると言うことだ。
そんなことがあったわけだが、もうイベント開始まで5分を切った。最終確認も済ませたのであとはゲームに集中することだけが俺たちのすることだ。
《は〜い。こんにちはプレイヤーの諸君。僕はイベント担当AIラオンだよ。よろしく! みんな知ってるだろうけどもう一度説明するよ。 今回のイベントはバトルロワイヤル!しかも二人一組のね。事前に申請はしてもらってるけど、一人で登録した人は他の一人だけの人とランダムで組まされるから注意してね! 上位10ペアには入賞商品、上位4ベアには特別商品があるからみんな頑張ってね〜 それじゃあ、第一回イベントバトルロワイヤルデュオ始めるよ〜》
空に現れたのはパーダとは違うAIのライオンみたいなAI。
「「「「うぉーーーーーー!!!!!」」」」
《それじゃバトルフィールドに転移するよ〜転移されたら即開始だから気を引き締めてね〜。制限時間は3時間。それじゃ頑張って。 3、2、1》
「「「0」」」
◆
転移された場所は森だ。
鍵が立ち並びあたりは静粛に包まれている。
森は俺の力が一番発揮できる。隣にはイシュタルがいる、正直初のイベントだからか早く行動しないとと思う気持ちが前に出る。
「森…ですね。これなら私たちは思いっきり戦えますね。」
「そうだな、早く敵を倒しに行こう。」
「ローズ。慌てないでください。ここは私たちにとって有利な土地です。下手に動かない方がいいですよ。」
「そうだな。 ありがとうちょっと緊張して慌ててた」
「とりあえず周囲に敵は視認出来てません。一度散り桜を放ってそれからは作戦通りいきましょう。」
「了解。 植物魔法 散り桜!」
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