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ワイバーン戦

ワイバーンと戦闘開始!

「てやぁぁぁ!」


 フィルがワイバーンに叫びながら向かっていく。


 俺は能力を把握しているエフェクターである……オーバードライブとディレイを起動させる。


 ――オーバードライブを使用しますか?


 ――YES/NO


 ――ディレイを使用しますか?


 ――YES/NO


 もちろん……両方ともYESだ。


 ――了解しました。


 そう言えば初めてエフェクターの能力を使うな。


 すると……オーバードライブからはギターと同じような禍々しいオーラが出てきた。


 ディレイからは優しいオーラと言えばいいのか……そんなオーラを感じた。


 ……これが属性なのかもな。


 まぁそんなこと考えるのは後だな。


 フィルはあのワイバーンの攻撃をギリギリで避け続けている。


 反撃はあまりしていない。


 そもそも狐のフィルはワイバーンの爪より小さい。


 そんなフィルが引っ掻いてもダメージにはならないだろう。


 一応フィルは魔法が使えるが使用回数が全体的に少ないので逃げに徹して貰っているのだ。


 さて……やるか!







 俺のエフェクター……まぁギターの攻撃も含まれるみたいだけど。


 誰にダメージを与えるか指定することが出来るようだ。


 俺は頭の中でスキル鑑定(クドラ・ヴェール)を思い浮かべる。


 ――お呼びですか?


 ……なんだか声で反応するスマホアプリみたいだな。


 まぁ今は関係ないけど……エフェクタースキルを与える指定って出来るか?


 ――少々お待ちください。……可能です。


 分かった。まずはディレイをフィルに指定する。


 ――了解しました。


 次にオーバードライブの能力を……あのワイバーンに指定って出来るか。


 ――了解しました。ワイバーン(仮)に指定しました。


 ……よしこれで準備は出来たな。


 本当は事前にやっておきたかったけど……このよく分からないオーラのせいで出来なかったんだよな。


 さて……フィルにダメージはなさそうだし。


 いっちょ弾きますか!


 俺は適当なパワーコードを弾き始めた。






 弾き始めて少し経つ。


 多分二分ぐらいだろうけど。 


 ワイバーンは最初の方はチラチラと俺の方を見てきていた。


 しかし俺のところに来ることはなく、近くにいるフィルを攻撃していた。


 ほんと……こっちにきたらどうしようかとおもったよ。


 その後……だんだんワイバーンの攻撃が的外れなところばかりを攻撃するようになった。


 おそらくオーバードライブの能力なんだろうけど……何せ初めて使ってるもんだからどうにも実感が湧かないというか。


 今、ワイバーンは立つこともできずにいる。


 だから俺はとりあえずギターを弾くのをやめた。






「やったね! カミシロ」



 フィルは人型に戻って俺の方に来る。


「やったね……でも倒したのかな?」


 俺はワイバーンがまだピクピクと動いているように見える。


 とはいえ確認しに行くのも嫌だし。


「とりあえずギター、弾いておこうかな」


 俺はギターの音量をMAXにする。


 すると……その音に反応したのかワイバーンが真っ直ぐに俺の方にきた。


「まずい!」


 俺は咄嗟にギターを弾こうとするが……ワイバーンの爪が俺のギターを貫こうとする。


「カミシロ!」


 これは腹貫通コースかな……あーまだ死にたくなかったなぁ。


 ワイバーンの爪が俺のギターに当たる。


 そしてギターは……壊れなかった。


 ヒビが入ってる感じも……!


「おわぁ!」


 俺は後ろに吹き飛ばされる。


 ギター本体はなんともなくてもその時受けた衝撃は残るのだ。


 ……なんだよ、死なないかと思ったらやっぱり死ぬのか。


 岩にぶつかってとか……痛そうだな。


 ギターからシールドが抜ける。


 体感ではすごい速さで吹き飛ばされる。


 そして何となく岩にぶつかる……と思った時。


「危なかったですね」


 咄嗟だったのか分からないが……ロペさんが上手いことキャッチしてくれた。


 そのおかげで俺は無傷でいられた。


「ワ……ワイバーンは?」


 俺はワイバーンがいた所をみる。


 もうピクピクと動いていない。ワイバーンは完全に倒れたようだ。


「カミシロー! 大丈夫!?」


 フィルが駆け寄ってくるのが見える。


「……倒したね」


 あー、吹き飛ばされたせいか安心したせいか……頭がクラクラするな。


「うん! やったね!」


 俺とフィルはお互いにハイタッチをする。


 フィルはとても嬉しそうだし……だからと言って戦ってよかったとは思えないけど。


 てかアンプ壊れてないかな。


「それでは、ワイバーンを回収して今日は帰りますか」


 ロペさんはワイバーンに近づいて……ワイバーンを片手で持った。


「……瞬間移動(テレポート)


 一瞬ロペさんが消えて……そして戻ってきた。


「さて……それでは面倒なのに見つかる前に帰りましょうか」


 ロペさんは俺達に近くによるように手招きをする。


「これで……帰れるのか」


「疲れたね……カミシロ」


 俺達は帰れる安心感から……疲れが一気にきた。


「それでは……」


「おーやっぱりロペさんかー」


 すると俺らの頭上から声が聞こえる。


 俺は声がする頭上を見上げると真っ黒な服に額から細い角が生えた人がいた。


「やっぱりおそかったですか……」


 そうつぶやいた後、ロペさんは青い色のした……栄養ドリンクのようなものが入った小瓶を懐から出して飲んだ。


 どれだけ小瓶を服の中に仕込んでるんだろうなぁ。


「さて……カミシロ様とフィル様は少し離れていてください」


 ロペさんはそういうと俺たちから少し離れて……真っ黒な服をきた男に話しかけていた。


「カミシロ、とりあえず離れとこっか」


「……そうだな」


 ……まだ帰れそうにないな。

さてさて!


本日のペグざくは……アンプですかね。


アンプとはざっくり言えばスピーカーのようなものですね。


色々とボリュームなどをいじったりするのですが……カラオケのエコーなどをいじるというイメージでもいいかもしれません。


多分前回も説明したような気がしますが……


本日のペグざくはこれにて!

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