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戦闘練習……ってか下手したら死んじゃうんじゃないかなぁ

スキルを試していたカミシロは、ジェラルに言われるがままにラルと試合をさせられることに。

「ああ! その魔装は置いていってくれよ! 町の中であんな爆発やられたらたまらんからな!」


「流石に分かってますよ」


 てか町中で使ったら九尾に殺されちゃう……ってさっき更衣室でやっちゃったけどなぁ。


 まぁあれは事故みたいなものだしね。


 許してくれるといいんだけどなぁ。


俺は更衣室にギターを置いてジェラルさんについていった。


 ジェラルさんと俺は更衣室から見て右側の木でできた剣や槍、斧なみたいなものなど様々な武器が置いてある所に来た。


「本当にラルと戦うんですか?」


「もちろんだ! まぁ不安だろうがな! ちゃんとハンデも考えてるから安心しろ!」


ジェラルさんは”はっはっはっ!”と相変わらず笑っている。


「お前の魔装って斧っぽいよな! だからこれ、使ってみろ!」


ジェラルさんは片手で斧を持って、俺に投げてきた。


「うわっと……」


俺はキャッチし損ねて斧が地面に……刺さった。


もしキャッチしてたら大怪我をしていたんじゃ……


「よし! 握り方は分かるか?」


「いや……分からないです」


俺は地面に刺さった斧を引っこ抜いた。


……まぁ地面に刺さるぐらいだからずっしりとくるな。


 ……しかしよく片手で持てるな。俺は両手使わないと結構厳しいぞ。


「いいか! 本当は片手が理想だが今は両手でいい! 振りすぎて自分に当たらないようにしろ! 後は実践のみだ!」


そんな……ざっくりどころじゃないなぁ。




そして俺は今、斧を片手……いや両手で持っているのだが。


「カミシロ先輩でも手加減しないっすよ!」


斧を持ってラルと対峙していた。


「ラルもカミシロも頑張ってー!」


 近くではフィルが観戦者のように見学していた。


「がんばるっすよ!」


 ってかラルって素手なのか。


「よし! ならルールは俺の終了の合図で試合は終わりだ! それまではなにしてもいからな! なお勝敗は俺の独断で決めるからな! それとカミシロにはハンデとして……チカ! MPは回復したか?」


「はい……まぁある程度使えるまでは」


「よし! ならカミシロに上昇スキルを二つかけてやれ! それがハンデだ!」


 上昇スキル……たしかアンガー・ウルフと戦う時にチカさんがラルにかけた魔法のことかな? 


「わかりました……ってほんとに戦わせるんですか!?」


「おうよ! 格上の奴とやりあうのが一番いい訓練だからな!」


「……カミシロさん。 こうなったらジェラルさんは何が何でも戦わせるだろうから……死なないでね」


 ずいぶんと不吉な……俺が死ぬわけない、とかはフラグかな? あー変に緊張するな。


「……速度上昇(グランド・ヴィテス)! ……力上昇(グランド・マハト)!」


 チカさんが魔法のような聞きなれない単語を大きな声で言った。


 すると青っぽい光と赤っぽい光が俺のことを包み込む。


 なんだか体が軽くなったような……てか斧が軽くなったような。あ、片手でいけるな。


「それじゃあ! 両者……始め!」


「いくっすよ! 狼化(ルカ―・ウルフ)!」


 するとラルの腕は毛深くなり手から厳つい爪が生えてくる。


 その厳つい爪で……俺のことを突き刺そうとしている。


「うっそ!」


 やばい! よけなきゃマジで死ぬ! 


 俺は体勢を崩すように右に回避する。……いや体勢を崩したかと思えば思いっきり右の方に、飛んだ。


 これが火事場の馬鹿力ってやつか! ってそんなわけないか!


「やるっすね! でも空中じゃ、逃げ場はないっす!」


 ラルは走って俺の方に来る。


 一方俺は飛んだはいいものの徐々に地上に落ちていった。ただ飛んだと言っても人ひとり分ぐらいなので怪我はしないだろうけど……このままだとラルの爪の餌食に……


 俺は右手に持っている斧を握りしめる。ちょっと手汗で滑りやすいけど……


「やっとやる気になったっすか! 自分も全力でいくっす!」


 ラルは走りながら腕を後ろに引き、思いっきり殴る体勢で走ってくる。


 そしてラルがすぐ近くまで来た。


「てぇぇ!」


 俺はラルに爪で刺される前に渾身の一撃を込めて斧を振り下ろす……が。


「下ろすのが早すぎっす! ってな!」


 俺の斧は手からすっぽ抜けてしまった。


 ただおかげでラルは急停止し爪で斧をはじいた。その間に俺は素早く後ろに下がった。


 おそらくチカさんの魔法のおかげだろうが、めちゃくちゃ体が軽いのだ。


「っ! 危なかったっすね」


 俺はジェラルさんの顔がちらっと目に入った。


 その顔はなんだか嬉しそうな……何かに期待しているような顔をしていた。


「でも……次はないっすよ!」


 ラルがすぐに俺との距離を詰めてくる。


「ちょっ! あぁくそあぶねえ!」


 俺は珍しく言葉が汚くなってしまう。


 ラルの右フックを後ろに下がって回避する。その後の追撃もなんとか左右に下がりながら回避を続ける。


 これもチカさんの魔法のおかげなんだろうけど……厳つい爪が毎回顔をかすめそうになるのは……怖すぎるな。





 それから体感では何時間やっているか分からないけど……ずっとラルの攻撃を避け続けていた。


「ま、最初にしては上出来だな! よし! 終了だ!」


「はぁー、生きてる……」


 俺は地面に寝っ転がる。


 始まって数分しかたってないんだろうけど……ヤンキーの喧嘩ってこんな感じなのかな?


 俺の体から青っぽい光と赤っぽい光が消えた。


「おう! 初めてにしちゃ上出来だがな、斧投げたら練習にならないだろ」


「でも投げてきたときは焦ったっすよ!」


「カミシロ、おつかれー」


 フィルが俺のことを見下げている。こういう時に水のペットボトルとか持ってきてくれたら……なんか運動部っぽいよな。


「今日は疲れただろうからな! 明日斧の使い方を教えてやる! フィル嬢はカミシロにこの町でも案内してやってくれ! お駄賃やるから!」


「わかった! カミシロ! すぐいこ!」


 フィルはお駄賃という言葉を聞いた瞬間に耳がぴくっとしたかと思えば直ぐに俺のことを起こそうと手を引っ張ってきた。


「じゃあ行こうか」


「ほらフィル嬢! 鉄銭5枚でいいか?」


「うん! ありがとう! ほら、カミシロ! はやくいくよ!」


「わかったよ、お疲れさまでした」


 俺はフィルに腕を引っ張られながらだだっ広い校庭のような場所から町へと駆け出して行った。


「あんなにフィル嬢がなつくとはな! 俺らよりもなつかれてるな!」


「そうっすね……」


「なんだ? 嫉妬か?」


「そ、そんなんじゃないっす!」

本日のペグのざっくりギター講座!


今回はアコースティックの種類について……と言ってもペグ自信あんまり詳しくないんですが。


まずはOOO(トリプルオー)!これでガンダムを思い浮かべたらちょっと気が合うかもしれませんw


これは僕も持っているタイプで小柄ですね。はい。


次、ドレットノート!そうです、軍艦が名前の由来です!これを持ってる人は多いんじゃないかなと思います。


最後、ジャンボ!名前の通り音が色々でかいです!


これで以上です!まぁアコギ自体ペグ自身が多く持ってないので詳しく教えられなくてすいません!


まぁ元からざっくりなんで詳しくもないんですけどね!


以上ざっくりペグのギター講座でしたー!

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