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第93話.ジェレミーなんちゃら


最近名が知れてきて、予約が何ヵ月待ち当たり前のジェレミーなんちゃらって人の料理が出ると聞き、呼ばれてないがパーティに紛れてみた。


主催者の知り合いでもなければ招待状も無いわけだが、あっさり潜入出来てしまうとは、他人事ながらセキュリティーの心配をしてしまう。


今このパーティ出席の富豪を狙った賊が進入してきたら、確実に命なり身柄確保なりされてしまうことだろう。


会場乗っ取りだって簡単にされてしまうことだろう。


そうなったら突入してきた武装集団に武器を突き付けられ、緊張を強いられガクブルしながら助けを待つことに。


なんだったら要求が中々通らない腹立ち紛れに、モブの私は真っ先に殺される人になってしまうかもしれない。


これは一刻も早く帰るため、料理半分(志し半ば)で諦めるしかないだろうか。


いや、それは性急すぎだろう。これだけ人も居るし、中には勇気に溢れる人だって居るはず。その場合、人質に紛れてる犯人に真っ先に殺されるのは勇気溢れる人だから私の生存率は少しだけあがる流れに。


良かった。そんなに慌てることもないようだ。


安心して料理を堪能しよう。

制圧前段階で即逃げ出すことも考え、ちゃんと逃走経路は確認済みなので、その場合私は事なきを得られそうです。我が身の安全第一。


とは言え小心者なので、あまり長居はしたくないのでさっさと食べて帰ろうと思う。


ここで最大の問題が発生。沢山の料理が並んでいるが、ジェレミーなんちゃらさんが全部担当ってことではないらしいと小耳に挟んだ。


目当ては確かにジェレミーなんちゃらさんの料理ではあるが、どれがそうなのか分からないので、不本意ながら全種類制覇しようと思う。不本意ながら。



因みに立食パーティの目的とは、人脈作りだったりするので、それを二の次にして料理ばかり食べるのはマナー的にダメですが、私は別に招待客じゃないので気にしない。



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