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第81話.どうでもいいこと山の如し



「どれ食べたい?」


「これ食べたい。」

「分かった。」



「御注文はお決りですか?」

「ええと、ダンディーケーキとーーー」





「お待たせしました。こちらがーー」



運ばれてきたコーヒーとダンディーケーキ。そして食べたいって言ったポルヴォロン。

ポルヴォロンは個包装された物が3つ。



そう言えばメニューに何か書いてあったなと思い、メニューを改めて見てると、名前を唱えるとーーの文字。



「ポルヴォロンが口の中で崩れる前に、ポルヴォロンて3回唱えれば幸せが訪れるらしいよ。」


「へー。それって声に出して?それとも心の中で?」



ポルヴォロンを渡される。


「そこまで書いてない。でも食べながら声にって、ちょっと難しくない?」


「言えてる。これがもしパサッとしてた場合、声に出したら口から出そう。」



ポルヴォロンを早速口に入れた三原君はーー心で唱えてそう。


私もポルヴォロンを食べる。ーー三原君に教えはしたが、特にそういったものを信じない派なので唱えない。柔らかいポルヴォロンが口の中で溶けていく。味は・・・ーー外国っぽい味な気がする。



ポルヴォロンも食べたし、ダンディーケーキを食べる。ずっしりしたケーキの中は、何種類かのレーズンとドレンチェリーが詰まっている。ーーあとは、オレンジピールだろうか。


クリームの無いケーキもあれば食べるけど、どちらかと言えば、私はクリームのあるケーキの方が好みだ。



ミルクと砂糖をふんだんに投入したコーヒーとケーキを味わいながら、雑談している間に一人だけ居たお客さんも帰ったため、店内には私たちだけになった。


そして新たにお客さんも来ない。



「そろそろ出ようか。」

「うん。」





お店を出た後は、三原君が服を見たいと言うので洋服屋さんへ。


洋服などを買うとき、普段は家に商品を持って来てもらい、お店並に陳列された物から好きな服を選んで買っている。ーー私の場合、選ぶのは人任せだが。



もちろん三原君もセレブなので、家に呼んで物を買うか、魔法具で注文するという感じの買い物なわけだが、ここの様に小売店が販売しているような場合、有名ブランドで見ないような掘り出し物なんかがあったりするので、見るのが楽しいようだ。ーー私はお洒落に興味無いこと山の如しなので、正直どうでも良い。



三原君のリクエストにより、洋服とアクセサリーを見た後帰宅した。



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