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第74話.くんかくんか


本日一番の目的である灘流への日焼け止め塗りが中止となったので、プールも中止にした。



そんなわけでお昼ご飯をたっぷり食べた後は、敷地散策(冒険の旅)へ。



森っぽいゾーンをブラブラしていると、蟻の群れ発見。


働き蟻が忙しく働いている。俺らこんなに働き者なんだぜ的顔をしているが、働き蟻なのに働いていないのがいるのが現実だったり。

働かないヤツは一生働かないらしい。


名前詐欺だな。



女王は寿命20年とかのご長寿さんが居たりするが、働き蟻とかは約3年くらいみたいだし、まぁ、3年くらい働かないままでも、仲間から文句言われないのだろう。



そんな働かない蟻の存在をコロニーから出し、ちゃんと働いている蟻だけコロニーに残したとしても、今度はそこから働かない蟻が何割か出るから不思議。



そういえば、虫も働き過ぎると過労死するらしい。



めっちゃ働かなきゃならない環境で働かされると、寿命がかなり縮むうえに、次の世代のワーカー作りが間に合わなくなってコロニー自体の存続もダメになってしまうようだ。



頑張り過ぎ良くない。人も虫も適度に頑張るのが長生きの秘訣なのかもしれない。





火照った身体をさらに火照らす行為で多忙な為、晩御飯までに帰らないかと思われた灘流さんだが、何故かしっかり晩御飯までに帰ってきた。



若さで有り余ってる欲望の赴くまま、たっぷり致して来なかったんですか。もしや灘流さんは早ーー何でもないです。



「灘流。」

「ん?」



迷わず灘流の胸に飛び込めば、よろけることなくしっかり抱き止めた。



くんかくんかーーうむ、女子の匂いがしない。いつもの灘流の匂いとチョコレートの香りだ。どうやら私の想像していたような行為はなかったようだ。


エロ行為ーー違った、灘流の素敵な姿を盗ーー垣間見るチャンスを逃したかと思ったが、逃してなかったので良かった。



「何、どうしたの?俺が居なくて寂しかった?」


「そうとも言うかも。」


「姉ちゃんの寂しがり屋さんめ~。そんなとこも可愛い。」



そんなとこも可愛い私は、灘流からチョコレートのにほいがすることについて、チョコレートプレイ的なことをしたのかと可愛い勘繰りをするのであった。



「今日さ、予定じゃなかったんだけど、姉ちゃんがチョコ食べたがってたナッシュカッツェ行くことになったんだ。だからお土産にチョコ買ってきたからね。」



何て気が利くんだ。そんな天使のような灘流に対し、可愛い勘繰りしてたことをお許しください。ーーという気持ちを込め、灘流をギュッとした。



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