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寝ても覚めても夢の中  作者: ハム
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新たなる始まり

ブゥーーン

車の音が静かに鳴り響く道路を目の前にして、俺は気がついた。

なぜ、こんなところに立っているんだろうか?


「ねーねー!何して遊ぶ?」

「鬼ごっこ!」

小学生たちの声が聞こえてくる。


そして、なんの前触れもなく俺は思い出した。

自殺しようとしていたんだった…

目の前の道路にトラックが通る瞬間飛び出そうとした。

でも、俺にそんな度胸はありはしなかった。


このつまらない日常に、ありもしない世界と理想を望んで生きていた。

だけど、何も叶わないと気付き始めてからは、ただただ目の前が真っ暗だった。

だから俺は、次の世界に希望を見出そうとしていたのだ。

でも、そんなこともできやしなかった。

ただの夢見がちな臆病者…


グサ。


嫌な音が俺の腹部に感じられた。

「きゃーーーー!!」

何が起きたのかも把握する間もなかった。

気づくと血だらけになり、その場に倒れこんだ……


「ん…ここはどこだ?」

俺は気がつくと周りは真っ白な世界だった。

「俺はさっき、誰かに刺されて死んだんじゃ…」

「迷える若人よ。あなたの望みを答えなさい。」

どこからかそんな声が聞こえてきた。

俺は夢でも見ているのだろうか?

「1つだけ、あなたの願いを叶えてあげましょう。」

優しい女の人の声がありえないようなことを言ってきた。

刺されたと思えば、今度は願いを叶えてくれると誰かが言うのだ。

正直少しパニックになっているところだ。

「本当にどんな願いでも叶えてくれるのか?」

俺は恐る恐るそう確認すると

「えぇ。もちろん。」

彼女はそう答える。

「ならば、俺は新たな世界に行きたい!そこで、仲間と出会い胸が踊るような旅がしたい!」

「本当にそれで良いのですか?」

「はい。それがいいんです!」

「わかりました。では、手を合わせ祈りなさい。貴方が望む世界を!」


パァァーーーー!

自分の周りが光りだした。

「うっ…眩しい…」

「貴方の新たなる命に幸あらんことを…」


あれからほんの数分が経つと

「俺は本当に異世界に来てしまったのか!?」

目の前には見たこともない光景が広がっていた!!

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