女神引きこもりになる
ーーー女神視点ーーーーーーーーーーーーー
ぐーたら女神は優斗を送り出した後再びベッドに寝転がりポテチを食べながらダラダラしていた。
「ハァ〜良い女神(そう思っているだけ)を演じるのは疲れるわね〜。」
もうそこには優斗を送り出した?時の神々しさ(最初から無かった)は無く、ベットから一歩も出ようとせず永遠とお菓子を食べ続けるどう見ても神には見えないゴミのような存在がいた。
そして女神はポテチをボリボリと食べながら優斗に対して文句を言い出した。
「それにしてもなんなのよあいつ、私の言う事を無視するし私が神って事も信じようとしなかったし、神の力で遊んでいたし、なんであんなやつ意外にまともそうなやつがいなかったのよ〜。」
実は優斗が死んだ時同じような時に死んだ人は沢山いた。
しかしそのほとんどが人殺しや事件を起こして死んだ人ばかりだったのだ。
そうすると消去法的に優斗が選ばれる事になったのだ。(本当は女神が死んだ人を確認するのを面倒くさがって初めに目に入った優斗を選んだだけなのだが本人はそういう事にしている。)
「ああ〜すごくつれたからもうずっと布団の中に入っていよ。」
今、女神は引きこもりとなった!
ーーー優斗視点ーーーーーーーーーーーー
ザァァァと流れる川の音と小鳥の鳴き声が響く森の中
「ヘックション!」というくしゃみの音が周りに響き渡った。
勿論僕だ。
「う〜誰かが僕の事を噂しているのか?」
僕の事を知っている人って言ったら僕の親、学校のクラスメイト、近所のおじさんやおばさん、・・・ああそういえばもう一人いた。
僕をこの世界に落としたあの自称女神の人。
うん、直感だけど多分あの自称女神の人だろう。なにを言っているのかまで想像できる。
多分僕の文句を言ったりしているんだろう。
まあ今は自称女神(毎回こういうの面倒だから次会った時に名前でも聞いておこう)なんかのことよりも大事な事があるから置いとこう。
そう、僕の力についてだ。
落とされたって感じだったけど、僕って異世界転生したんだよね。
僕が読んだモノではこういう時は何か特別な力をもらっていたんだよ。
という事で早速かめ◯め波的なものが出たりしないかと色々と試してみた。
例えば色々なポーズをしたり。ポーズをする時に「か〜◯〜は〜め〜波ー!」と言ってみたりしてみたが結局何も出なかった。
後は武器を召喚したりできないかなと手を前に出して力を入れてみたりしたが召喚できた
りはしなかった。
少し休憩している時僕は木の枝を拾って剣のように持ってソニックブーム的なやつが出ないかなと半ば諦めながら振ってみた。
するとブォンという音がして何メートルか離れた木が切れた。
そして木の枝も振っただけで粉々になった。それを見て僕は数秒間枝を振り切った状態で固まっていた。
そしてこれが僕の能力?でも剣が無ければ使えそうにないんだけど?木の枝でできるのはできるけど一回で粉々になっちゃうし。
なんで今あまり使えない能力なんだよ。
普通もっと今の状況を抜け出すような能力でしょ。
例えば街まで一瞬で行けるテレポート能力だったり空を飛べる能力だったりするでしょ。
こんな能力が有っても森からすぐ出ることなんてできないでしょ。
ペチャクチャペチャクチャ・・・・
ひとしきり文句を言った後僕は木の枝を集め始めた。
これがあればこの森に住む生き物にも少しならダメージを与えることができるだろうと思って。
そして木の枝を集め終わった僕は川に沿って歩き始めた。
いつか街に着くと信じて。
しかしその時の僕は気づいていなかった。
僕が人間界とは反対側の魔界へと向かっていることに。
誤字、読み難いなどありましたら教えてください。
これからは少しずつ投稿スピードを上げていこうと思うので応援よろしくお願いします。