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ドリームゲーム  作者: 虎の子太郎
5/9

第4話

今日は何をしようかな。


朝から降りしきる雨、雨、雨。

こういう日は家にこもってゲーム三昧もありかな。


今のお気に入りはインクで塗り合うゲーム。かなり面白い。


ゲーム機の電源ボタンに手をかけたところで、あることを思い出した。


『24日にこの前の女の子とご飯いくことになった。(照)』


あいつの照れた顔と、羨ましさで苛立ちも一緒に。


今日か、あいつ今頃ご飯前にどこか行くのかな 。



ゲームで一通り遊んで、時計を見る頃には、17時を回っていた。


「このゲームは本当に時間感覚がおかしくなるんだよな。」


いい加減お腹も空いていたので、近くのコンビニまでご飯を買いに向かった。



帰り道にふと見覚えのある男がいた。車椅子の女性と一緒だった。


「見つけた!可愛い子っていってたよな?!」


迷わず後をつけた。彼女の顔を見るまでは死ぬわけにはいかんのじゃい!


しかしあいつのあんな優しい顔は初めて見たかも知れない。

それにとても楽しそうで、幸せそうで、本当に爆発してくれませんか?


探偵にでもなったようなスリルを味わいながら、少しずつ距離を詰めていた。


側から見たらただのストーカーである。



そんなとき、彼女の髪からリボンが落ちた。それを拾おうと止まった彼らは、横断歩道のど真ん中。


なぜかとっても嫌な予感がした。デジャヴっていうやつ?


考えるより先に、彼らの背中を押していた。





気がついたら、目の前には自分の体が転がっていた。痛みはない。


自分の腰あたりに、何か見えた。


『00 Game Over』


何だあれ、あんなのいつからあったんだろうか。

もう考える力なんて残っていなかった。


ああ、彼女の顔見れなかったな。


ユウマ、頑張れよ。





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