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第三十一話 襲撃後

はい、続きです!

短いですが、襲撃された後の勇者達が出ます。


 


 アリス達が立ち去った後、襲撃にあったローテ街では…………




「いきなり何だったんだ? あ、さっきは助かったよ」


 さっき爆発に巻き込まれそうだったサキヤだったが、ミウのお陰で無傷である。


「構わないわ。貴方がいなくなったら駒が減るもの」

「俺を駒扱いかよ!?」

「いいじゃない。私の方が先輩なんだから、なんと呼んでも」

「せめて仲間か手下とか……」

「手下でもいいとか、悲しくならないか? 2人共、お疲れ様だったな」

「あ、モリノさん!」


 モリノさんと呼ばれた男は、勇者でもなくただの聖騎士長である。勇者達の指導をしていた人をただの聖騎士長と言っていいか疑問だが。

 戦いも終わり、その聖騎士長が2人の元へ来ていた。


「ミウ、能力の使い方が上手くなったな。さっきのは見事だ、上手く敵を操っていた」

「ありがとうございます。私の希少スキル、『浮泡者アワルモノ』は直接的な攻撃性能はありませんが、サポートするのに便利なのが多いですからね」

「サキヤ、君の希少スキルは威力が高いけど、まだ隙があるね。周りにも気を配れるようになれば強くなるよ」

「うすっ」


 今みたいにアドバイスを送ることがあり、師匠弟子みたいな関係でもある。


「さっきのはちょっと危なかったしな。周りを良く見ないとな……」

「私が泡を包んで交換させなかったら大怪我していたのは間違いないわね」


 アリスが最後に放った紅い珠はミウが咄嗟に泡を包み込み、上空に残っていた泡と交換させることで、爆発から守ったのだ。

 人形達も泡で包み、上空へ浮かしたから街への被害を減らしたといえ…………


「ひでぇな」

「そうね。もう少し早く来れたら良かったけど……」


 街の被害は酷かった。門は壊れ、その近くにあった住宅は爆発されて、ボロボロになっていた。死んだ人は大体100人ぐらいいて、警備員は殆ど全滅だった。


「言うな。2人がいたから被害はこれだけで済んだのだ。悪いのは攻めてきた魔物共で、気を落とす必要はない」

「でも、魔物はあっさりと自爆出来るの? 最後に残ったマネキンみたいな魔物がボスだと思ったのだけど……」

「確かにそう思うな。普通の魔物とは違って、連携をしてきたからな」


 サキヤは馬鹿だから気付いてないが、ミウとモリノは魔物の様子が普通ではないとわかっていたようだ。


「もしかしたら、ミウが言うボスは他にいたかもしれないな。だが、今は何も反応を起こさないから、もうここから離れているだろうな」


 種類がわからないゴーレムと自爆する白い人形、最後に出たマネキンみたいな魔物。全てが何かを成すための捨て駒だった可能性もあるが、何のためにローテ街を攻めたのか判断が付かない。


「わからねえや。あとは上に任せたぜ!」

「馬鹿でも、そんなことは言わない方がいいわよ。もっと馬鹿に思われるわよ」

「馬鹿馬鹿とかうっせぇよ!?」

「はぁっ、少しは仲良くしたらどうだ?」


 この2人はいつも最後には喧嘩になる。モリノにしたら、一緒戦うことが多いから少しは仲良くして欲しいと思うが…………






「「無理です」」






 最後には必ず息が合うように否定してくる。ため息を吐きたくなるが、今は街の被害を調べなければならないので、聖騎士長であるモリノは2人から離れ、部下の元へ戻っていく。




 モリノが戻っても、2人はまだ言い合いをしていたのだったーーーー








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