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第1話 これが俗に聞く異世界漂流

なんとまあ、これが俗に聞く異世界漂流というやつか。


現実を見ると何もかもが中途半端な自分が嫌になって、少しは気晴らしになればと思って散歩をしていた。いつものように河川敷を歩いていたら、突然景色が見知らぬものへ変わった。


「いやいやいや!もっとマシな始まり方あるだろ……」


そんなこんなで異世界漂流と共に俺の物語は始まりました。



異世界漂流といっても、まだそう決まった訳じゃないしぬか喜びはそこまでにしてこの辺りを見て回るとしようか。


まだ景色が変わってから移動はしてないんだが、近くに街があるみたいだ。その目と鼻の先には大きな森がある。そこから西に行くと大きな湖が見える。俺のいる場所は森に近い。少し怖いんだが、森のなかを進むことにする。


森のなかは見たことのあるような小動物がいたりする。ちょっと姿が違うみたいだけど大体は同じみたい。ウサギは跳ねて、蛇は木に巻き付いてこちらを見ている。


蛇が怖いので、避けながら進むと金属がぶつかり合う金切り音がしてくる。遠目に隠れながら見てみると大きな熊がいた。熊と呼べるかも定かではない。熊のような体格、形状をしているが体毛の部分が体が炎のように揺らめいている。


彼らの戦闘は五分ほどで終了した。熊の爪による斬撃を盾役が引き付けている間に後ろに控えていたローブを被っていて姿は見えなかったけど、声は変声期を迎えるくらいの少女にみえた。


「【水魔法】」と発言してから何やら詠唱しているようだった。


少女の手元にある杖から水が飛びだし熊の体を濡らした。すると湿った毛先は火力を失い、また凶暴性も失ったようでさらに控えていた剣士に袈裟斬りを決められて地に沈んだ。


それから熊の部位を解体していたが、血抜きなどは行われていないぶつ切りに剣士らが斬る様は吐き気を覚えている。ここまで血生臭いものが漂ってくるからだ。


彼らの一人が言った。


「ステータス」


その一言で彼の前には小説やゲームで見るようなウインドウが現れた。それを何やら操作していると、目の前の熊が突然消えた。


血生臭いものは残っているが解体された部位はほとんど消えてしまった。何をしたのだろうか。


疑問に感じている間に彼らはどこか違う場所に向かったようだ。


そう疑問を感じて戸惑いながらも俺は呟いた。


「ステータス」と。




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