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断片詩集

三拍子パラノイア

作者: 鴉拠

誰のモノでもない 自分だけの散文詩

ノートの隅っこ 書きなぐっただけの心情でも

これが今のアタシの気持ち


リズム気にして書く 義務で綴った定型詩

ご・しち・ごって なんだか可愛い字面じゃない?

これはただの良い子ぶりっこ


【明日】のことも解らない 【今】だって結構あやふやで

なのにずっとずっと 生きてきたんだ

【今】を繰り返して 【今】に生きてるんだ


たんたんたん 三拍子

刻んじゃって まぜっかえして

とんとんとん 裏拍子打てば

ほら ちょっと楽しくなってきたんじゃない?

そしたらあとはずっとノっちゃって


たまの休みはそうしていようよ





自分のモノじゃない 誰かのための褒め言葉

心からの拍手 いつだってスタンディングオベーション

これが昔キミにあげてたモノ


遠いばかりの青空 星降る緞帳なんて燃やして

わんわんわんって 吠えるように泣いてみたいよ

これじゃただの我が儘さみしんぼ


【昨日】のことも捨てられない 【今】なんてずっともっと重くて

なのにこれからも 生きていくんだ?

【今】を重ねたら 【昨日】に終わっちゃうのに


たんたんたん 三拍子

刻み付けて まぜてよごして

どんどんと 早鐘の心臓

もう ずっとうるさいままで厭になるな

いっそちょっと釘さしちゃって


止めてしまってもいいよね?






誰のためにもならなかった【昨日】


誰かのために動きたい【今日】


誰かと息をしたい【明日】


【過去】【現在】【未来】ぜんぶ


誰かのために使ってみたいよ


「じゃあアタシのための時間は【いつ】でしょう?」


なんて……






ちくたくちくって 三拍子

刻む鼓動 針と重なって

こんこんこん 心にノック

もう ずっとついてくるなんて気持ち悪いの

だってこんな気になる音が!


たんたんたん 三拍子

刻んじゃって まぜっかえして

とんとんとん 裏拍子打てば

ほら ちょっと楽しくなって?くるわけない!

そしたらあとはずっと耳をふさいで







時間イノチ】止めてしまってもいいよね?






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