第四話 王国軍が攻めてきた……はずが、なぜかヘンなやつらもついてきた⑳
トルト村では軍がやってきて、王都では魔人騒ぎと、とてもタイヘンな一日から、三日が経った。
すると、またローズから呼び出される。まあ、王都に行こうと思っていたので別に構わないが――
「バグロード様、お忙しいところお越しいただきありがとうございます。準備ができましたので、こちらへ――」
そう、声をかけてきたのは白髪の女ダークエルフ、メイファだった。いつものようにメイド服を着用し、オレをエスコートする。
「こちらへって……ローズは?」
「すでに、会場でバグロード様の到着をお待ちしております」
……会場って?
なんか、よくわからないことばかりだ。まあ、イイか……
地下に入ると、新しく作られたと思われる地下道を進む。
「これって、もしかして――」
「はい、お貸しいただいたミルメコレオに掘らせました」
ミルメコレオとは地中に住む崑蟲族で、一メートル以上の巨大なアリの魔物である。顔がライオンみたいで、キリスト教の聖書に登場する怪物に似ているため、オレがそう名付けた。
ローズたちが「王都の地下迷宮を調査したい――」と話していたので、テイムした一群を預けていたのだ。
それにしても、王都の地下にこんなモノを勝手に作って大丈夫なのだろうか?
一分ほど歩いたところで、どこかの屋敷の中に出る。
「――ココは?」
「ガスリー家の旧邸宅。本日より、わが組織の本拠地となります」
「――本拠地?」
なんか、話についていけない……
そのまま、屋敷の中を進んだところで、メイファが大きな扉を二度ノックした。
キィィという重そうな音を響かせて、扉が開くと――
オレは絶句した。




