表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崑蟲王~外れスキル『昆虫テイマー』のオレはチートスキルでスローライフを満喫する……はずが、なぜか闇社会の実力者になっていた~  作者: テツみン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/83

第二話 ハチミツの儲けを取り返す……はずが、なぜか組織ごと乗っ取っていた⑰

「はっ! 形勢逆転だな!」


 ガイルがそう言うということは、ヤツの仲間か? いったい、ナニモノだ?




「おねがいします! コイツを殺してください!」


 すると、灰色のローブを着た九人が一斉に手をこちらに向けた。




「ブファッ!!」


 


 声をあげたのはガイルのほうだった。口から鮮血が噴き出している。




「ど、どうして……」


「オマエはもう用なしだ」と灰色のローブを着た人物が口にする。男の声だ。


「そ、そん……な」




 ガイルはそのまま動かなくなった。




 これは予想外。コイツら、助けにきたんじゃないのかよ。どうやら、口封じのため、ガイルを始末しにきたようだ。




 そうなると――


 灰色のローブを着た人物たちは、ゆっくりと、しかし確実に、オレへの距離を縮めている。




「えーと……オレは、たまたまココに居合わせただけで、けっして怪しい者ではなく……」


 と、笑って敵意がないことを見せたのだが――




「それで、見逃すと思っていたのか?」


 ですよねぇ。




 九人は今度も一斉に右手をオレに向けた。おそらく、ガイルに使ったのと同じスキルなのだろう。


「な、なぜだ!? 術が利かない!?」




 先ほども言ったように、オレには『女神の加護』がある。まあ、いちいち、それを説明するのも面倒なので――




「それじゃ、今度はオレのターンということで……」




 オレは右手を三百六十度、サッと平行に回した。風属性の『ウインドカッター』という魔法である。もっとも素早く発動し、広範囲に攻撃できるので、それを使ってみた。




「「うわっ!」」


 九人のうち、ふたりが倒れる。しかし、残りはこの短い時間で、『プロテクト』魔法を発動して防いだようだ。うーん、手加減しながらだと、なかなかムズい。




「退避だ!」


 ひとりがそう叫ぶと、オレの攻撃を防いだ七人が一斉に四散し、あっという間に、姿が見えなくなった。反応速度アップの強化魔法だろうか? それとも、『縮地』とかいう武技の一種?




 ちょっと、興味をそそる。まあ、ふたりだけでも捕まえられたのだから良しとしよう。


 さて、コイツらがいったい何者で、どのようにして『精神支配』を行っていたのが、聞き出すことにするか。




 そう考え、ふたりに近づこうとしたところ――




「使徒、セイモン様のために!」




 ――へっ?




「使徒、セイモン様のために!」


 ふたりが突然そう叫ぶと、カラダがいきなり光り出す。これはヤバいぞ!


 次の瞬間、爆発音とともに、ふたりのカラダが破裂した!




 グオォォォォン!!




 四方、数十メートルの木々がなぎ倒され、彼らのいた場所に十メートルほどの穴ができあがる。


 うわぁ! なんだこりゃぁ!




 爆発の直前、とっさの判断でオレは視界のできるだけ遠くへ『空間移動』し、難を逃れた。一瞬でも遅れていたら、爆発に巻き込まれていただろう。さすがにあの破壊力では、いくら『女神の加護』があっても無傷ではいられなかったはずだ。


 アブナイ、アブナイ。




 ただ、これでガイルの言っていた『王都の闇組織で起こっている』という手がかりも失った。うーん、いったいヤツらは何だったんだ?




 いろいろと腑に落ちないところがあるが、ココは王都からそんなに離れていない森の中。すぐに騒ぎを聞きつけ、誰かがやってくるだろう。




 オレは急いで、その場から離れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ