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男物の着物  作者: 朝香るか
内心の想い
1/4

男の内心

女だから想像で書いてみました。

男性の皆様、色々とお疲れ様です。

 男は思う。接客用のエプロンを着けながら思う。

(はぁ。またかぁ)

 女は楽でいいなぁ。

 学校でも思ったが、悲鳴をあげればなんとかなるんだもんなぁ。

 男は誰も助けてくれないぜ。

 子供の時には守ってくれる家庭があった。

 しかし、もう働く年齢になった。

 不条理で怒られることはしょっちゅう。

 しかし、女は最終的には泣くことがある。

 権力者に媚びれば解決もしてくれる。

 そんなのおかしい。

 実力主義であるはずだ。

 男も、女も。


 今の環境はどうなのだろうか。

 接客業をしていると色々な人たちがいる。

 丁寧な人、真面目な人が多いから、変な価値観の人が目立つのだ。


 特に30代以上の婦人たちに多いが、男に媚びを売るのは本当にやめてほしい。

「このお野菜、お値引きにならないかしら」

「なりませんね」


 時間で決められているから、一個人の判断で変えられるものではないのだ。

「ねぇ、おにいさん」

 しかし、婦人たちは声をかけてくる。甘ったるい声で。

 いや、別にご主人に言う分には何ともないのだが、一従業員に悋気を出されても困るのだ。

(俺に権限ないし。おばさんの色気には気持ち悪いって思うだけだし)

 同年代と恋愛してきたものからするとかなり引く。


(うへぇ。キツイって。いつまでモテる気でいるのかねぇ)

 年相応の振る舞いはあるだろう。

(TPOって大事だよな。俺も気を付けよう)

 自分が異性に対してどうこうと態度に表した記憶はない。

 バリバリ仕事をする女性も出てきてはいるが、

 このような異性が客としている限り

 女性のイメージ払しょくはまだできないだろう。


(早く、分別ある女性に出会いたいなぁ)

 ボヤキは心の内でとどめられた。

 態度には出なかったはずだ。


 気持ちを切り替えて、引き続き接客を行っていくのだった。

 この日はそれで乗り越えられた。



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