元同級生との対峙
「弟を攻撃した報いを受けてもらうよ」
そう言ってレイリックが攻撃しようとしたが
「待ってくれっ、兄さんっ!!」
レナードに止められた。
「……レナード、そんなこと言ってる場合? いくら元同級生だろうがレナードを攻撃したことに変わりはない」
「っそれはそうだけど……。2人ともこんなことするような人じゃないんだ。いつも優しくて、だからっ」
どう見てもそうは見えないんだけど……。
とレイリックは密かに思った。
彼らは狂気に満ちた目をして、『消えろ、消えろっ』とそぞっと背筋が凍るような低い声で何度も呟いている。
「今の姿を見てもそう言えるの?」
「それはっ……」
レナードは言葉を詰まらせた。あのような姿を見るのはレナードも初めてだったのだ。
「レナード?」
「僕は……」
傷つけたくはないか。
「分かった。加減はするよ」
「うーん。あの2人瘴気に当てられちゃったみたいだね」
「え?」
「元々抱いてた負の感情に瘴気が加わって正気を失ってる。僕がいなくなった影響がもう出始めてたんだね」
あっさりと男神は告げる。
「やっぱり早く帰らないとダメだったんじゃない!!」
「まあまあ。ここでリリカの出番だよ」
「私の? 一体何をすればいいのよ」
「神力をぶわーってあの2人にぶつけて」
説明下手っ!!
「もっと分かりやすく説明してっ」
「ええー」
「ええー、じゃないっ」
「えっとね、魔力と使い方は同じだよ。とにかくぶわーって当てたらいいんだよ。魔力が固まりになったのが魔法でしょ。神力も同じ。今回は固めたりしないで元の力をぶつけるんだよ」
その説明を聞き、リリカはようやく、なんとなくだが理解できた。
「僕があの2人を拘束するから、リリカ嬢はその間にお願い」
「はい」
レイリックは素早く彼らを拘束した。
お願い、正気に戻って。
リリカはそう願いながら神力をぶつけた。すると、彼らは白い光に包まれ、次の瞬間、地面に倒れ込んでいた。
レナードは彼らの元へ駆け寄って行った。
「大丈夫か!?」
「安心しなよ。無事だから。いずれ目を覚ますよ」
男神は告げた。
「そう、ですか……」
レナードはほっとした顔をして、その場に座り込んだ。
「……レナード、後で話しがある」
「……」
レナードは静かに頷いた。
その後、レナードの元同級生2人組はレナードの屋敷の地下牢へと連れて行かれた。




