表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約婚のはずが、腹黒王太子様に溺愛されているようです  作者: 星月りあ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/90

ダンスの練習

「というわけで、教えて頂けませんか?」

「ええ、もちろん構いませんわ」

リリカはソフィアにダンスを教えてもらえることとなった。


数時間後、、、

「きゃっ」

足元がふらつき、バランスを崩してしまった。

「ど、どうして……」

全然上手く踊ることが出来なかった。


「リリカ様は公爵家でダンスのレッスンは受けていらっしゃらなかったのですか?」

「そうですね。昔はお母様に教えてもらっていたのですが……」


そういえば、最後に踊ったのって、まだお母様が生きていらっしゃった頃なのよね。2人で踊って。それ以降は記憶にないのよね……。お兄様が新たな教育係を決めて、レッスン受けたけれど、ダンスのカリキュラム含まれていなかったし。もしかして、お兄様忘れてたんじゃ。


あの頃はリリカの両親が亡くなり、慌ただしかったため、そこまで頭が回らなくても仕方がない状況ではあった。


「なるほど……」

ソフィアはリリカの母親とも面識があった。


元々は公爵夫人が教えていらっしゃったのね。だから教育係の方もダンスはお教えしていなかったのね。でも、だとしたら、

「1つご確認したいことがあるのですが」

「はい。なんでしょう?」

「公爵様に婚約者が出来たと伺っておりますが、その婚約者様の教育係の方はダンスも担当されているのですか?」

「あっ……。その教育係は私と同じ方です……」

つまり、教えていない可能性が高いということだ。まあスカーレットは今回のパーティーには出席しないため、今すぐに踊れるようになる必要はないのだが。


「公爵様には私の方からお伝えして来ます。少しお待ちください」

そう言うとどこかに行ってしまったが、すぐに戻って来た。なぜかレイリックを連れて。


「えっと……レイリック様? どうしてこちらに?」

「僕がダンスの練習に協力するからだよ」

「えっ!? お忙しいのでは!?」

「まあ、それはそうなんだけど……」

「?」

「公爵に任せたくはなかったからね」

「え?」


どうやら、ソフィアがダンスの練習に付き合ってほしいとレイリックにお願いしたようだ。なんでも実際に踊るのはレイリックとなので、2人で練習した方が本番も上手に踊れるのではないか、とのことらしい。そして、その場で話しを聞いていたウィリアムが「俺が教える」と叫んでいたようだ。ちなみにウィリアムはリリカにダンスを教えていなかったこと、またスカーレットも踊れない可能性があることをソフィアに指摘されて初めて気が付いたらしく、帰って行ったとのことだ。


また公爵に取られたくなかったし。こういう機会でもないと、なかなか一緒にいられないからね。


多忙のため、リリカに会うことが出来る時間が少なかったレイリックは、この機会にリリカとの時間を満喫したいと考えていた。


「さっ、練習しようか」

「はっ、はい」


そうして、練習を再会したリリカだったが、

「おっとっ。大丈夫?」

「はい……」

またしてもバランスを崩したところ、レイリックに身体を支えられた。


「リリカ嬢、僕の方を見て」

「えっ、ですが……」

足元を見ていないと余計に転びそうなのに。


「大丈夫。僕がフォローするから。ねっ」

「はい」


そして、レイリックの言われた通り、リリカはじっとレイリックの方を見ながら踊った。何度か転びそうになったが、レイリックが上手くフォローしてくれたお陰で無事踊りきることが出来た。


「ねっ、大丈夫だったでしょ」

「はいっ!! ありがとうございます、レイリック様」


「じゃ、じゃあ僕は行くから」

そう言うと足早にその場を離れたレイリックは執務室に戻って来た。


「レイ? 早かったな。てっきりもっと堪能するものかと思ってたぞ。ってどうした!?」

その場で座り込んだレイリックを見て、慌てて声を掛ける。


「かっ……」

「か?」

「可愛すぎるっ。あんな至近距離で見つめられるなんて、僕の心が保たないよっ」

自分を見るようにと言ったのは、紛れもないレイリック本人なのだが。


「あのままあそこにいたら、可笑しくなりそうだったよ、本当に」

「いや、すでに大分可笑しいぞ、お前」

ロベルトは冷静に突っ込んだが、(レイが幸せそうなのは俺も望んでたことだし嬉しいんだが、惚気を聞きたいわけじゃねぇっ)と内心思っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ