お茶会
「スカーレット、久しぶりね」
「リリカ、お久しぶりです」
今日は王宮でスカーレットとお茶会だ。
「お兄様にはお伝えしていないわね」
「はい、お伝えしていません」
スカーレットに付いて来られても困るもの。でも
「フレディは連れて来てくれても良かったのだけど」
「それがフレディには勉強するからと断られてしまいまして」
「へえ、随分熱心ね」
「フレディ、最近楽しそうなんです。今までは勉強も出来る環境ではありませんでしたし。全て、リリカのお陰です」
「別にお礼を言われるほどのことは何もしていないわよ。結局、レイリック様のご協力があったからこそだし。それよりも聞いたわよ」
「えっ?」
「お兄様とデートに行って来たって」
「デ、デートだなんて、そんな。皆さんにそう言われましたけど、少しお出掛けして来ただけです」
「でもフレディは一緒じゃなかったんでしょ?」
「それはそうですけど……。わざわざ街にまで連れて行ってくださって感謝しています。その、プレゼントまでして頂きましたし」
「あら、何を頂いたの?」
「可愛い栞を」
スカーレットは頬を綻ばせている。
「仲が良さそうで何よりね」
「えっ。そ、そういうリリカこそ、どうなんです?」
「私は別に普通よ。たまに街に連れて行ってくださるけれど。私もプレゼントして頂いて……。そういえば、昔からたくさん贈り物が届いていたけれど、婚約した今となっても、どこかの貴族から家に届き続けているらしいわ」
そういうのってお兄様がこっそり処分しているのよね。
たまたま、その様子を見てしまったのだ。
「リリカが素敵な女性だからですね」
リリカはたくさんの男性に惚れられてるんでしょうね。イメージ出来るわ。うんうん、こんなに素敵な女性、好きにならない方が無理があるわよね。私も大好きですもの。美男美女、素敵ね〜。
スカーレットの中では色々な妄想が広がっていた。
その後、しばらく話していると、あっという間にお茶会の終了時刻となった。
「またお茶会したいです。呼んでくださいね」
「ええ、もちろんよ」




