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契約婚のはずが、腹黒王太子様に溺愛されているようです  作者: 星月りあ


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公爵邸に到着しました

ぎゅっ

公爵邸に到着すると、ウィリアムが待ち構えており、リリカを見るなり抱きついた。


「リリカ、待っていたよ」

「お兄様、離してください。見られていますわ」

「ん? ああ、殿下と……」

「スカーレットとフレディですわ」

「ふむ。なるほど、君が例の婚約者か。よろしく頼むよ」

「はい、よろしくお願いします」

「では、中に入ろう」


すっ

「えっ、レイリック様?」

今度はレイリックに肩を引き寄せられた。


「でっ、殿下!!」

「リリカ嬢は僕の婚約者だよ」

「ですがリリカは大切な妹で」

「うん。いくら兄でも近すぎるよね」

「えっと……」


はっ

リリカはスカーレットとフレディの真っ直ぐな視線に気が付いた。

「とっ、とりあえず中に入りましょう!!」


スカーレットとフレディは事前に用意されていた服に着替えに行った。リリカたちは先に客室に移動した。


「それでスカーレット嬢とフレディ殿だけど、伝えていた通りここで暮らしてもらうよ」

「はい。問題ありません。すでに2人の教育係も探させています。どこまで学んでいるのか分かりませんが」

「そうだね。あの様子ではあまり教育も受けていなかったんだろうと思うけどね」

「あの、そのことなのですが、スカーレットの話しではお母様が生きていらっしゃった頃にお母様から直接教育を受けていたようですわ」

「なるほど。となるとスカーレット嬢は1から教育が必要なわけではなさそうだね」

「はい。ですがフレディが幼い頃に亡くなったため、フレディは1から教育が必要かもしれません」

「そうだね。でもそんなことより、いつから呼び捨てにするようになったの?」

「今日迎えに行ったときからですわ。どうかされましたか?」

「僕もまだそんな風に呼んでもらったことないのにさ」

「それは、その、スカーレットとはお友達になったんですの。それにフレディはスカーレットの弟さんですし、そう呼んでも良いかなって……もしかしてダメでしたか?」


まさかそんなルールがあったりしたのかしら、とリリカは不安になった。


「いや、ダメではないよ。だけど、僕のことはレイリックって呼んでくれないの?」

「そのようなことは出来ませんわ。ただの(契約での)婚約者ですから」

「ただの、ね」

目に見えてしゅんとしている。

なにか悪いこと言ったかしら。


そのとき、スカーレットとフレディが着替えて戻って来た。スカーレットは綺麗なドレスを着て美しく着飾っており、フレディもまだ幼さはあるが格好良く着こなしている。


「わあっ。2人とも物凄く似合っていますわ」

「あっ、ありがとうございます」

「ありがとうございます」

2人とも頬が少し赤くなっている。

ダブルで可愛いわっ!!

ついリリカは2人の頭を撫でた。

「あの……」

スカーレットもフレディも困惑している。


流石にこれはダメだったかしら。スカーレットも小さな子供ではないし、フレディも男の子だものね。幼いとはいえ、こんなこと。


「ごめんなさい、つい」

「いえ、大丈夫です。少し驚いただけで」

「……君たちさ、仲良すぎじゃない? 僕だってそんなことされたことないのに」


スカーレット嬢は女性だし、フレディ殿だってまだ子供だろ。そんな相手に嫉妬すんなよ、とロベルトは内心思っていた。口に出したら何を言われるか分からないため口には出さなかったが。


「殿下、スカーレット嬢と2人で会話させていただいても?」

あのお兄様が? 珍しいわね。もしかしてスカーレットのこと気に入ったのかしら。そうね。こんなに綺麗な女性を気に入らないなんて可笑しいもの。


「うん。いいよ。じゃあ僕たちは外に行こうか」

「はい。フレディも一緒に行きましょう」

「はい」

てくてくとリリカの後ろに付いて来る。

本当、可愛いわ。

リリカはつい頬が緩んでニヤけてしまう。


「僕相手だとそんな顔しないのに」

「えっ!? もしかして変な顔していましたか!?」

「……」

レイリックはリリカをじっと見てから目を逸らした。


なっ、なんで目を逸らされたの!? 何か言ってよ!!


リリカは心の中で大騒ぎしていたが、レイリックも同様に興奮気味だった。


ずるいな。他の人にあんな表情するなんて。僕ですら見たことないのに。普段は公爵令嬢としての振る舞いを心掛けているからか、あんな表情しないし。リリカ嬢が他の人と仲が良いのは良いことだよ。今後のことを考えると味方は多ければ多いほど良い。でもなぜだかよく分からないけど、あんな可愛い顔を子供とはいえ、僕以外の人に向けられるのはなんか嫌だな。……それにしても可愛いかったなぁ。あの表情を思い出して、つい目を逸らしちゃったけど。


そのようなことを思いながら、外へと歩みを進めていた。

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