表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約婚のはずが、腹黒王太子様に溺愛されているようです  作者: 星月りあ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/90

伯爵令嬢との再会

「こちらです」

「なに、ここ……」


リリカが案内されたのは屋敷の外にある今にも壊れそうな古びた小屋だった。


「本当にここにいるの?」

「はい。間違いありません」

「どうしてこんなところに」

「……奥様の指示でございます」


リリカは小屋を見て唖然としていた。案内してくれた騎士がノックをする。


「お嬢様、お坊ちゃま、いらっしゃいますか?」


小屋が開き、中から1人の女性が出てきた。スカーレットだ。そして、その後ろから小さな男の子がひょこっと顔を出して、こちらを見ている。


「貴方は公爵令嬢様!?」

「ええ。久しぶりね。迎えに来たわよ」

驚きの表情を浮かべている。


「まさか公爵令嬢様が来てくださるなんて……」

あっ、そっか。迎えに行くって言っても普通は使用人を送るものね。

「待たせてしまったかしら」

「いえ、大丈夫です。来てくださって嬉しいです」

スカーレットはほっとした表情を浮かべている。


「その子がスカーレットさんの弟さんね」

「フレディです」

と姉のスカーレットの後ろにくっつくように隠れながらフレディは挨拶をする。


ううっ、可愛いわ。

「さあ、2人とも行きましょうか」

「あの、私着替えないと」

「別に大丈夫よ。そのままで。誰も気にしないもの。あっ、そうそう。スカーレットさんは正式にお兄様の婚約者として認められたわよ」

「えっ!? 本当ですか!?」

「ええ、そうよ」

「ありがとうございます、公爵令嬢様」

「それ禁止よ」

「えっ?」

「その公爵令嬢様って言うの。もうお兄様の婚約者なんだから、名前で呼んでちょうだい」

「そっ、そんなこと出来ません!!」

「いいじゃない。お兄様の婚約者ってことは私の義姉になるのよ。それに、貴方とは友達にもなりたいの」

「わっ、私がお友達だなんて……」

「家の名目当てに近付いて来る人たちはいるけれど、友達は1人もいないのよ。私だって友達がほしいもの」


そう、目的があって近付く者はいても、純粋な気持ちで近付いて来る者は誰もいない。前世では友達は少ないながらも近くにいて、当たり前のように他愛もない話しをしていた。そんな日々がどれだけ幸せなことだったのか転生して初めて気が付いた。


「私もスカーレットって呼ぶから、ね」

「分かりました。えっと……リリカ」

照れているようだ。頬が少し赤くなっている。

本当2人揃って可愛いわっ。


「敬語も止めてくれていいわよ」

「そこまではさすがにっ」

「ふふっ、今はそれでいいわ」

「お姉様、いなくなっちゃうの?」

「そうなるのね……」

「僕、寂しいよ……」

「まあ、それはレイリック様次第ね」

「「?」」

「まずはレイリック様のところに向かいましょうか」


リリカたちはレイリックのところに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ