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人生に絶望していた君へ。  作者: 泉川 未桜
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心が壊れる前の君。

あくまで、実体験をもとに作成したフィクションではあるが嘘だと思わずこんな人間もいるのだと思ってほしい。

 これは私が頑張って生きていた証拠だと思ってほしい。

 私の家は、血のつながった父親がいたときは母親がまともに見えていた、父親は薬物やお酒に依存しているヤクザだった、ヤクザは比喩表現ではなく本当にヤクザだった。


まず初めに言うと私はとある事情で断片的な記憶しかない、なぜなのかはその後にわかるが今はまだ言わない。

記憶にあるものしか書かないがあくまで事実を基にしたフィクションであることを頭に入れといてほしい。


私は生まれつき喘息と軽度難聴と滲出性中耳炎だった。

「みお」

そう呼ぶ母親の声を私は気が付かなかった、いや気付けなかった、何せ1歳の頃の記憶なため曖昧ではある。


ある日保育園児だった私は寝ていると両親の喧嘩で目が覚めた時、父親が私の部屋に入り、足を掴んで実母のところまでずるずると引っ張り出され私を振り回した、語彙の無い私は泣くことしかできなかった、今でも覚えている怖くて怖くて、私は幼いながらにも死ぬのだと思った。


「怖いよ、お父ちゃん!!!」


そういうと父親は「うるせえ!!」と回っていない舌で言っていた、「この子は関係ないでしょ!!離してあげてや!!」そう叫ぶ母の声が聞こえた、その焦りがある声を最後に私は気を失った。


 保育園の時、母親が弟を妊娠している時、父親が犬を連れて帰ってきた、家に来た犬に幼心につけた名前はレモン、私の唯一の存在、可愛いペキニーズの赤ちゃん、大きくなっても可愛い私の相棒となっていた、考えればこの頃から私は動物が大好きで可愛くて仕方なかった。


 母親が弟を出産するために入院していた時、その当時は母親が好きだったから母親がいないことに対して父親に泣きながらなんでいないのかと問うたら父親は痺れを切らして湯船に私の頭を掴み沈めた、それ以来しばらく私はで湯船に入れなかった、未だにプールや海は沈まされた時の暗闇を想像して入れない。


 母親の態度が変わったのは、弟が生まれてからだ、私はいなかったことにされ、ご飯もお風呂もなくなり、保育園が休みの日は母方の祖父母の家に預けられた。


「お母ちゃんどこいくん?」


「うるさい、あんたはじいじとばあばのところにいて」


「いつ迎えにきてくれるん?」


「うるさい!!!」

そう言われ、なぜかわからないまま、私は祖父母の家にいた。


保育園では私は内気な子だった、そんな私を見てなのかいつも周りには保育園の先生がいた、こわれものでも扱うように過保護だった。


「みおちゃんお家でお母さんに嫌なことされてない?」


「何もされてないよ、なんで?」


「ううん、何でもないよ、みおちゃん一緒に遊ぼうね、何して遊ぶ?」


「お絵かきがいい」

そんな会話を何回も重ねながら私はいつも先生と遊んでいた。


そんなある日弟が保育園に入園した。

「せんせ」


「どうしたのみおちゃん」


「せんせも弟のとこ行くん??」


「どうしてそう思ったの」


「お母ちゃんたちがそうやから」


「先生はどこにも行かないよみおちゃんの味方だよ」


そんな私が保育園を卒園する際、私は保育園にある仏様にお花を供える役になった、___先生は泣いていた。


今思えば構っていたのは、異常なほど過保護だったのは発達障害の気があったからなのだろうか、それとも青あざがあったからなのだろうか。


 そういえば昔、ふたりはプリキュアのショーに行ったが悪役が出てきて泣いて祖母に退場させてもらえたことがあった、祖母にあの時なんであんな泣いてたんだろうと聞くと昔は悪役が出てくることが少なかったから怖かったんやろうと言われた。

 本当に悪役が怖くて泣いたのだろうか、悪役が何かと重なったのではないだろうか。

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