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 拙い文章なので、優しい目で読んでいただければ嬉しいです。


 「ねぇねぇ、君だいじょうぶ?」


 ぼんやりと光る白い玉。それはよく見ると、人の形をしていた。


 「…ようせい?」


 そうぼそぼそと呟くと、


 「! ボクのこと見えるんだね!」


 パッと花が咲くような笑顔をむけられても、僕は何も感じなかった。


 「…いちおう、王族だから。」


 黒髪黒目の忌み子だから、いちおう。


 「…なにしにきたの?」


 どうでもいい話を終わらせたくて用件をきく。


 「落ち込んでるように見えたから。」


 僕には落ち込むことなんて無いのに。


 「僕には、落ち込むこころはないんだよ?」

 

 首をかしげながら聞いた僕に、その妖精は慌てながら言った。


 「あるよ!ちゃんとあるよ‼︎」


 「…?お母様やメイド達に言われたよ?…それにずっと一人だからこころなんていらない。」

 

 すると、その妖精は悲しそうな表情をした。そして…


 「…これからはボクがずっといっしょにいる。

だから、いらないなんて言わないで?」




 今思えば、この妖精は僕の事情を知っていたのだろう。

 忌み子と呼ばれ、邪険にされていた事も。

 ずっとひとりぼっちだったという事も。





 「ボクが君のこころを探すよ。」

 



 今まで可哀そう、と哀れんでくるものはいたが、それは言葉だけだった。だから、ずっと一緒にいると言ったその妖精は初めてだった。

 





 その時、胸のあたりがポカポカとしたのを、覚えている。

 

  



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