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実話怪談 死相他  作者: 弾
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森の小路に出る自殺した女

 僕が実際に恐怖体験をした森の小路の話です。エブリスタでも少し話したのですが今回改めて、これから三回に渡ってその場所で起こった不可思議な出来事を紹介します。


 まず最初の体験者は後に暴走族のリーダーをやる事になる、僕の知り合いの男性です、仮にUさんとしておきましょう。


 Uさんは肝っ玉が据わっていることで知られていました。暴走族と言ってもそれほど悪質ではない、若者がバイクで走って鬱憤を晴らしている十人程度のささやかなグループでした。


 やっぱり、そんなグループのリーダーをやるだけあって怖い物知らずではあったのですが、自宅の付近で出るその幽霊の事はまるで女の子の様に怖がるので、グループの仲間が不思議がるほどでした。


 Uさんは何度かその女の霊を見たそうですが、僕が本人から聞いた話は次の様なものでした。


 ある夏の日の夜半、夕食を済ませ何となしに姉と一緒に自宅の窓から外を見ていた時です。家の外の森の小路を白い服を着たような女と思しき人が歩いているのを見たそうです。


 Uさんの自宅は植林された松林の真ん中にあり、四方を木に囲まれていました。家の前は道になっていて、近くの道路に接続している小路が東西と南に延びていました。


 南の方の道は箱物の小っちゃな文化センターへつながっていて、女が歩いていたのはその南側の道です。


 女が見えた窓はちょうど南に続く道の真ん前にあり、その道の奥を百メートルほど見渡せる位置にありました。


 女はちょうど何とか見えるくらいの五十メートルほどのところを歩いていました。


「こんな時間に人が歩いているのは珍しいね」Uさんが言うと姉も頷きました。


 一瞬目を離して、再び窓を見た時でした。五十メートルほど遠くにいたはずの女が窓のすぐそばにいるんです。瞬きほどの一瞬で。


 顔色は青白く、まるで血が流れていないようだったと言います。長い髪の間から覗く落ち窪んだ真黒な目でこちらをじっと見つめていたんです。


 悲鳴を上げてその場から逃げたと言っていました


 その森では実際に自殺者がいたそうです。Uさんの家から歩いてすぐの小路の中だったそうです。


 僕が聞いた話はそれだけでしたが、他にも何回かその女を見たそうで、Uさんはその小路を夜通るのに酷く怯えて、友人がいれば必ず付いてきてくれと頼んだそうです。


 僕もその場所で怖い体験をすることになるんです。

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